自費診療の分割払い代行で未収を防ぐ、歯科・美容クリニックの決済戦略

自費診療の売上が伸びているのに、手元に残る現金が増えない医院の多くは、決済と未収管理の設計を「なんとなくクレジット」「とりあえず院内分割」で済ませているところに共通点があります。インプラントや美容医療、鍼灸やスクール型サービスで高額治療が増えるほど、分割払いの設計ミスは「未収」と「債務トラブル」として、数カ月遅れで確実に表面化します。

しかも厄介なのは、その時点で改善しようとしても、既に結んだ契約と会計フローがブレーキになり、信販・ローンの導入や見直しが一気に難しくなることです。自費診療の分割払い代行は、ショッピングクレジット、医療ローン、クレジットカード、Pay系、院内分割が絡み合う「構造の問題」であり、単なるサービス比較では解決しません。

この記事は、自費診療 分割払い 代行を検討している歯科・美容クリニックの院長や事務長に向けて、次の3点を最短距離で整理します。

  • どの分割スキームが、どんな未収やトラブルを生みやすいか(院内分割・家族払い・口座振替・スマホ決済などのリスク構造)
  • 「債務の持ち主」と「保証体制」の違いが、医院のキャッシュとリスクをどう左右するか
  • アプラスなど医療ローン系信販やPay、カード決済をどう組み合わせれば、加盟店審査と現場運用を両立できるか

さらに、表には出にくい現場の一次情報、例えば「診療メニューと契約書のズレで加盟店審査が落ちるパターン」や、「受付が“今回はいいですよ”と言った瞬間に未収予備軍が生まれるプロセス」、「Nexill & Partnersのような未収コンサルに頼らざるを得なくなる医院の共通点」まで、実務レベルの因果関係として分解します。

記事の全体像と、読者が得られる実利は次の通りです。

セクション 読者が手にする具体的な武器(実利) 解決される本質的な課題
構成の前半 自院に合う分割スキームを選ぶための判断基準、クレジット・デンタルローン・Pay・院内分割の役割分担、加盟店審査を通すための最低限の設計ポイント 「どの会社・サービスを入れればいいのか分からない」「未収の原因がどこにあるのか見えない」という意思決定の迷い
構成の後半 診療メニュー別の支払いパターン設計テンプレ、LINEやメールでの具体的な案内フロー、契約書と同意書のチェックリスト、パートナー企業の選び方 「導入しても現場が回らない」「途中解約や返金で揉める」「どこまでを自院で抱え、どこからを代行に任せるべきか分からない」という運用面の行き詰まり

この記事を読み進めれば、「なんとなくクレジット」から脱却し、自費診療の分割払い代行を「未収を出さず、会計を簡素化し、加盟店審査にも耐える決済戦略」として再設計するための具体的な道筋が手に入ります。逆に言えば、このレベルまで構造を把握せずに決済サービスを導入すること自体が、今後の自費比率が高い医院にとって最大の損失です。

  1. 自費診療の分割払い、「とりあえずクレジット」で済ませた医院がハマる未収パターン
    1. クレジットカード分割とデンタルローンは何が違う?会計現場で起きる“見えないリスク”
    2. 院内分割・家族払い・口座振替…典型的な未収発生パターンを業界目線で分解
    3. Nexill & Partnersが扱う未収相談から見える、自費診療の“債務リスク”の本質
  2. 「分割払いを代行してくれる会社」は4タイプある|ショッピングクレジット・カード・Pay・院内の境界線
    1. アプラスなど医療ローン系信販の“代行範囲”を図解する(加盟店・患者・会社の三角関係)
    2. カード決済・Pay系サービス・リースとの違いを「債務の持ち主」と「保証体制」で見抜く
    3. スクール・鍼灸・整骨・ペット医療など、業種別にハマりやすい決済スキームの落とし穴
  3. 歯科・美容クリニックが知らない「加盟店審査」の裏側|落ちる医院・通る医院の違い
    1. 診療メニューと契約書の“ズレ”がアプラスや新生銀行グループに嫌われる理由
    2. 「途中解約」「返金」「キャンセル」ルールを曖昧にしたまま申請すると何が起きるか
    3. 加盟店審査で聞かれがちな質問と、業界で実際に使われる回答パターンのリアル
  4. 信販・ローンを導入した医院のLINE/メールやり取りを再現してみる(あくまで例)
    1. 患者とのやり取り例:インプラントの分割相談〜シミュレータ提示までのメッセージ
    2. 信販会社とのやり取り例:加盟店申請〜追加資料依頼〜可決連絡までのメールフロー
    3. 「未収が発生したとき」医院・患者・信販の三者でどう動くかのコミュニケーション例
  5. 自費診療の分割払い導入チェックリスト|医院の体制確立に必要な10のポイント
    1. 会計・集計・購入履歴管理を、院内と代行サービスでどう分担するか
    2. 受付スタッフが迷わない「診療メニュー別 支払いパターン設定」の方法
    3. 導入医院がつまずきやすい“説明不足”を防ぐための同意書・表示・説明コンテンツ
  6. 「院内分割 vs 信販・ローン vs Pay」コストだけでは見えない“手間とトラブル”の比較
    1. 手数料・時間・体制づくりを“トータルコスト”で見たときのリアルな損得勘定
    2. 未収・トラブル発生時の対応フローを3パターンで比較する(院内・信販・スマホ決済)
    3. キャッシュレス決済と信販導入を組み合わせたときの、会計時間短縮と負担軽減の実感値
  7. 歯科・美容・鍼灸・スクール…業種別「分割払い代行スキーム」の勝ちパターン
    1. デンタルローン+カード+Payを組み合わせた歯科・デンタルクリニックの標準構成
    2. 美容クリニック・エステ・スクール・月謝制サービスの“ショッピングクレジット活用術”
    3. 整骨・鍼灸・ペット医療など、自費×継続課金の業界で効く定期決済・口座振替スキーム
  8. 未収・債務トラブルを防ぐ「契約書・説明・保証」のリアルな作り方
    1. 保険診療とは違う“自費診療の契約”で最低限チェックすべき条項リスト
    2. 途中解約・家族名義・代理支払い…現場で本当に起きているグレーなケースと線引き
    3. 団体・協会・組合との提携や損害保険・生命保険との連動を検討すべきケース
  9. 導入前にやるべき“机上シミュレーション”と、相談すべきパートナーの選び方
    1. 自院の診療メニューを使った「分割×金額×期間」のシミュレータ設計法
    2. どこまでを自院で管理し、どこからをパートナー企業・信販・コンサルティングに任せるか
    3. 資料ダウンロードやオンライン相談の前に整理しておくべき「医院側の回答テンプレ」
  10. 執筆者紹介

自費診療の分割払い、「とりあえずクレジット」で済ませた医院がハマる未収パターン

「カード決済も入れたし、うちは大丈夫」
そう思っていた歯科・美容クリニックほど、気づいた時には“未収沼”がじわっと足元から上がってきます。

自費診療の分割払いは、見た目は同じ「決済」でも

  • 誰が債務を持つか(医院か会社か患者か)

  • どこまでを代行してくれるか(審査・請求・督促)

  • 途中解約やキャンセル時のルール

この3点を外すと、一気にリスク構造が変わります。

クレジットカード分割とデンタルローンは何が違う?会計現場で起きる“見えないリスク”

カード分割とデンタルローン(ショッピングクレジット・医療ローン)は、見た目は似た「決済」でも、中身はまったく別物です。

項目 クレジットカード分割 デンタルローン・医療ローン(アプラス等)
債務の持ち主 カード会社と患者 信販会社と患者
医院への入金 1~2営業日+カード会社サイクル 立替一括入金が基本
審査プロセス 与信のみで治療内容はほぼ見ない 診療メニューと契約内容までチェック
途中解約時 医院と患者の個別交渉になりがち 信販会社ルール+契約書ベースで処理

会計現場でよくある“見えないリスク”は次の通りです。

  • 高額インプラントをカード分割で通したが、限度額不足で受付がその場で「じゃあ一部は次回で…」と口頭約束

  • 美容施術のコース契約をカード一括にし、途中解約時に「カードは全額請求済み、返金ルールは曖昧」という板挟み

  • カード会社はあくまで「決済代行」であり、治療トラブルには介入しないため、クレームの矛先がすべて医院に集中する

デンタルローンは、アプラスなど信販会社が債務と審査を一手に引き受ける構造なので、途中解約・返金のルールさえ最初に設計しておけば、トラブル時も「契約書ベースで淡々と処理」が可能になります。

院内分割・家族払い・口座振替…典型的な未収発生パターンを業界目線で分解

未収は「悪い患者」からだけ発生するわけではありません。
現場でよく見るのは、“善意の例外対応”が積み重なった結果としての未収です。

  • 院内分割

    • 受付「今回は3万円だけで、残りは次回でいいですよ」
    • →メモだけで処理し、システム上の債権管理がないまま担当者が変わり行方不明
  • 家族払い

    • 本人「今日はお金がないので、父が次回来ます」
    • →誰に請求するのか、同意書もなく家族間トラブルに巻き込まれる
  • 口座振替

    • 矯正や美容コースを月額で引き落とし
    • 残高不足→再引き落とし→放置のループで、「未収予備軍」が積み上がる

現場の受付で典型的なのは、
「今日カードが使えないので、次回払います」「じゃあ今回はいいですよ」
という、一見親切な一言です。ここで“債権としての記録”が残らない会計フローだと、半年後に「誰が、いくら、どの治療で未収か」が誰にも分からなくなります。

Nexill & Partnersが扱う未収相談から見える、自費診療の“債務リスク”の本質

未収・債務に関する相談を扱う専門コンサルの事例を俯瞰すると、自費診療のリスクは金額の大きさよりも「ルールの曖昧さ」にあります。

未収相談から見える共通パターンは次の3つです。

  • 契約書と診療メニューのズレ

    • カウンセリングで話した内容と、書面の表現が違う
    • →途中解約時に「どこまでが提供済みか」を巡って紛争化
  • 支払い方法のパターン設計がない

    • インプラント、矯正、美容コースなど高額メニューごとの標準決済フローがない
    • →受付担当の「その場の判断」で院内分割や家族払いが乱発
  • 債務の持ち主が曖昧

    • 院内分割と信販、カード決済が混在し、どの債権を誰が管理しているか不明
    • →未収が膨らんでから、ようやく一覧化に着手するが時すでに遅し

自費診療で本当に守るべきは、

  • 「誰が債務を持つのか」を決める

  • 「途中解約・キャンセル・返金」の線引きを契約書に落とし込む

  • 「受付が迷わない決済パターン」をメニューごとに固定する

この3点です。ここを押さえた上で、クレジットカード、デンタルローン、Pay、口座振替をどう組み合わせるかを設計した医院ほど、「売上は伸びるのに未収は増えない」という健全な成長カーブを描いています。

「分割払いを代行してくれる会社」は4タイプある|ショッピングクレジット・カード・Pay・院内の境界線

「とりあえずカード決済を導入したけれど、高額治療の成約率も未収リスクも全然改善しない」
そう感じている歯科・美容クリニックは、そもそもの“代行の種類”を混同しているケースがほとんどです。

自費診療の分割払いを支えるプレイヤーは、ざっくり次の4タイプに分かれます。

  • ショッピングクレジット/医療ローン(アプラスなど)

  • クレジットカード決済(スクウェアなどの決済代行も含む)

  • スマホPay系(PayPayなど)

  • 院内分割(家族払い・口座振替を含む自主管理)

この4つは「決済画面」は似ていても、誰が債務を持ち、どこまでを代行してくれるかがまったく違います。

決済タイプ 債務の持ち主 未収の責任 向いている診療 典型的な落とし穴
医療ローン系信販 信販会社 信販会社 インプラント・矯正など高額自費 加盟店審査と書類作りを甘く見る
クレジットカード カード会社 カード会社 数万〜20万円前後の自費 限度額オーバーで通らない患者が多い
Pay系サービス 決済事業者 決済事業者 少額〜中額の都度払い 分割・ボーナス払いに弱い
院内分割 医院 医院 既存患者の継続通院 回収フローが属人化し未収が膨らむ

医院側が本当に知りたいのは「どれが使えるか」ではなく、どこまで任せて、どこから自院で抱えるかです。この境界線を曖昧にしたまま導入すると、未収沼に足を取られます。

アプラスなど医療ローン系信販の“代行範囲”を図解する(加盟店・患者・会社の三角関係)

医療ローン系信販(アプラスなど)は、分割払いの“面倒な部分”を一括して肩代わりするプレイヤーです。ポイントは三角関係の切り分けです。

  • 医院:診療を提供し、立替金を一括で受け取る

  • 患者:信販会社と分割払いの契約を結ぶ

  • 信販会社:患者から毎月回収し、未収リスクを負う

医院から見ると、以下が“代行される範囲”です。

  • 支払い能力の審査(与信)

  • 返済スケジュールの管理

  • 未払い・延滞時の督促

  • 債権管理・法的対応

つまり、「売上は即現金化し、債務は一切持たない」というのが医療ローン系の最大の価値です。

一方で、現場でよく見かける失敗が次の2つです。

  • 契約書や説明資料が荒く、「途中解約」の扱いが不明確なまま審査に出して否決される

  • インプラントや美容メニューの内容が、信販会社の「医療ローンで認める範囲」からズレている

特に診療メニューと契約書のズレは、加盟店審査で嫌われる典型例です。「ホワイトニング+エステ的要素」「自由診療+物販」が混在していると、アプラス側から追加説明を求められやすくなります。

カード決済・Pay系サービス・リースとの違いを「債務の持ち主」と「保証体制」で見抜く

カードやPay、リースを一緒くたに考えると、支払いスキームの設計を誤ります。
見分ける軸はシンプルで、「債務の持ち主」と「保証の有無」です。

  • クレジットカード決済

    • 債務者:患者
    • 保証:カード会社が立替払い。医院は決済成立後の未収リスクは原則なし
    • 限度額の壁があり、インプラント・全顎矯正などでは利用枠不足が頻発
  • スマホPay系決済

    • 債務者:患者
    • 保証:決済事業者が立替払いする点はカードと同様
    • キャンペーンやポイント還元に強いが、長期分割には向かない
  • リース(機器導入側の話)

    • 債務者:医院
    • 保証:リース会社が機器購入を肩代わりするが、返済義務は医院
    • 「患者向け分割代行」とは逆方向のスキーム

重要なのは、「患者の分割払い」と「医院の設備投資ローン」を混ぜて考えないことです。どちらも「ローン」という言葉が使われますが、債務を負う主体が真逆になります。

スクール・鍼灸・整骨・ペット医療など、業種別にハマりやすい決済スキームの落とし穴

歯科・美容以外の自費比率が高い業種でも、「分割払い 代行」の設計ミスは同じように起きています。

  • スクール・資格講座

    • 一括前払い+ショッピングクレジットが主流
    • 途中退会時の返金ルールが曖昧だと、信販会社とのトラブルの温床
    • カリキュラム変更や講座振替を頻繁に行う事業者は、契約書の更新を怠りがち
  • 鍼灸・整骨

    • 10回券・回数券を自作の院内分割で運用
    • 受付が「今回はいいですよ」と口約束で済ませるタイミングが“未収予備軍”の発生源
    • 口座振替を導入しても、解約と休会のルールを作り込まないとクレーム化しやすい
  • ペット医療

    • 高額手術費を家族名義のカードやPayでその場しのぎ
    • 家族間の支払い合意が曖昧で、「誰が最終的な支払義務者か」が争点になるケースが多い

どの業種にも共通しているのは、「決済ツール選び」より前に、“契約とルールの設計”が穴だらけになりやすいことです。

自費診療の分割払いを安全に伸ばしたいなら、

  1. 誰が債務を持つのか
  2. どこまでを会社が代行してくれるのか
  3. 途中解約・返金時に、誰と誰が調整するのか
    この3点を、業種ごと・メニューごとに書き出すことから始めると、未収リスクの輪郭が一気にクリアになります。

歯科・美容クリニックが知らない「加盟店審査」の裏側|落ちる医院・通る医院の違い

「インプラントのデンタルローンを入れたいのに、なぜか審査NG。」
多くの院長が、ここで初めて“信販目線のリスク評価”の存在に気づきます。

加盟店審査は、売上規模よりもスキーム設計と書類の整合性で9割決まります。アプラスを含む医療ローン系や新生銀行グループ系が見ているのは、「この医院と組んだときにトラブルがどれだけ想像できるか」です。

診療メニューと契約書の“ズレ”がアプラスや新生銀行グループに嫌われる理由

信販側がまずチェックするのは「説明内容と契約内容のギャップ」です。典型的な落ちるパターンは次の通りです。

  • メニュー表では「インプラントフルサポートプラン」と書きながら、契約書ではただの「自由診療一式」

  • 「ホワイトニング通い放題」と表示しつつ、契約書に回数・期間の上限が記載されていない

  • 美容系で「結果保証」のような表現がサイトにあるのに、契約書は施術提供のみ

信販会社は、クレジット契約が将来提供される役務の前払いになることを非常に気にします。
「どこまでやれば契約が“完了”なのか」が曖昧だと、途中解約時に患者と揉める未来が簡単に想像できるため、審査で嫌われます。

診療メニューと契約書を確認する際は、次の3点を必ず揃えてください。

  • 説明資料・院内掲示・Webサイトの文言

  • 見積書・シミュレータで出す項目名

  • 信販申込書・自費契約書に記載する名目

この3つが“同じ名前・同じ内容・同じ範囲”になっているかが、通過率を分けます。

「途中解約」「返金」「キャンセル」ルールを曖昧にしたまま申請すると何が起きるか

高額治療の分割払いで、信販会社が最も恐れるのが途中解約時の責任の押し付け合いです。
よくある危ない書き方は次のようなものです。

  • 「途中解約時の返金は要相談」

  • 「返金可。ただし医院の判断による」

  • 「キャンセルポリシーは口頭で説明」

このレベルの曖昧さで加盟店申請を出すと、結果は大きく2つに割れます。

  • 審査段階で「ルールを明文化してから」と差し戻される

  • いったん通るが、クレーム発生後に取扱い制限や解約を打診される

避けたいのは後者です。トラブル後の「取扱い停止」は、予約導線にもマーケティングにも大打撃になります。

最低限、次の4項目は文章で固めておく必要があります。

  • 治療開始前キャンセル時の返金条件

  • 治療途中で中止する場合の精算方法(提供済み分の単価の決め方)

  • 医院都合で治療継続が難しくなった時の対応

  • 信販会社からの入金後に返金が発生した場合のフロー

加盟店審査で聞かれがちな質問と、業界で実際に使われる回答パターンのリアル

医療ローンやショッピングクレジットの審査では、次のような質問がほぼ必ず出ます。

  • 「平均単価」「最高単価」「最長回数」はどれくらいか

  • コース途中で通院が途絶えた場合、どう扱うか

  • 返金が発生した際の会計処理と患者への説明方法

  • クレジット・カード・現金など、決済手段ごとの比率

よく用いられる“通りやすい回答パターン”を、医院側の運用イメージと一緒に整理すると次のようになります。

審査での質問項目 信販が安心する回答イメージ 院内運用のポイント
最高単価・最長回数 「インプラント一式で上限〇〇万円、最長84回。事前見積りと同意書を必須」 シミュレータと見積書の金額を必ず一致させる
通院中断時の扱い 「最終来院日までに提供済み分を按分し、残額を返金または請求停止」 カルテと会計システムで“提供済み回数”を可視化
返金時のフロー 「まず医院が患者へ返金し、その後信販会社と相殺清算」 返金の社内承認ルールを明文化しておく
決済手段の構成 「高額はローン中心、少額はカードとPay、保険診療は現金主体」 受付が“どのメニューは何で払うか”を一目で判断できる表を用意

ポイントは、「運用が決まっている」ことを具体的に示すことです。
「ケースバイケースで対応」はもっとも嫌われる回答で、未収リスクとクレームリスクを同時に想起させます。

院内分割や家族払いの経験がある医院ほど、「なんとなく現場で調整してきた文化」が根強く残っています。
信販・ローンを導入する段階では、その“なんとなく”を一度すべてテキスト化し、契約書と説明資料に落とし込むことが、審査通過と未収防止の両方を一気に進める近道になります。

信販・ローンを導入した医院のLINE/メールやり取りを再現してみる(あくまで例)

「仕組みは分かったけれど、実際の現場ではどんな文面で動いているのか」。ここがイメージできないと、受付は一歩目が踏み出せません。現場で本当に飛び交う“温度感”をイメージできるよう、LINE/メールの例をケース別に並べます。

患者とのやり取り例:インプラントの分割相談〜シミュレータ提示までのメッセージ

インプラント中心の歯科を想定した、LINEベースの流れです。

【前提】
治療費80万円、アプラス等のデンタルローンを導入、院内に簡易シミュレータあり。

  1. 予約後の事前案内

「〇〇歯科です。インプラント相談ありがとうございます。
本日の治療内容は保険外診療となります。費用の目安は60〜90万円です。
クレジットカード1回〜分割、デンタルローン(最長84回)もご利用可能です。
事前に分割のご希望があれば、このLINEでお知らせください。」

  1. 患者からの分割相談

「80万円だと一括は厳しいので、月3万円くらいで考えたいのですが可能ですか。」

  1. シミュレータでざっくり提示

「月3万円前後をご希望でしたら、デンタルローン利用で
・60回払い:月々約1.7万円
・36回払い:月々約2.5万円
のイメージです(金利や審査結果で前後します)。
来院時に正式シミュレーションと事前審査をご案内できます。」

  1. 診療当日のフォロー

「本日のカウンセリング後、治療計画と一緒に
・一括払い
・クレジットカード分割
・デンタルローン分割
の3パターンを具体的な金額でお見せします。ご自宅でご家族と相談してから決めていただいて大丈夫です。」

このレベルまで事前に“支払いの選択肢”を出しておくと、「受付で急に高額見積りを出されて固まる→未収予備軍」が激減します。

信販会社とのやり取り例:加盟店申請〜追加資料依頼〜可決連絡までのメールフロー

加盟店申請のメールは、診療メニューと契約書の整合性を示せるかが勝負です。

【メールフロー例】

  1. 初回問い合わせ

件名: 医療ローン加盟店申請のご相談(〇〇歯科医院)

・自費比率、主な診療(インプラント、矯正など)
・平均治療単価と最大想定金額
・途中解約時の返金ルール概要
・自院の分割(院内分割)の有無

  1. 信販会社からの追加資料依頼

よく求められるもの:

  • 自費診療の料金表

  • 治療計画書のひな形

  • 自費契約書(途中解約・キャンセル条項が分かる部分)

  • 過去1年分の月次売上推移

  1. 医院側の回答ポイント
  • 「インプラントは埋入〜上部構造装着までを1パッケージ」

  • 「途中解約時は未実施分を日割りではなくステップごとに按分」

  • 「契約書と見積書の金額・内容は必ず一致させる運用」

この“説明の筋”が通っていないと、「解約トラブル懸念」と判断され、審査落ちにつながりやすくなります。

  1. 可決連絡〜運用開始
  • 可決メールと同時に送られる「申込書記入マニュアル」「説明スクリプト」は、受付マニュアルに転用

  • 院内研修で「誰がどのタイミングでローンの話を切り出すか」を明文化

「未収が発生したとき」医院・患者・信販の三者でどう動くかのコミュニケーション例

未収・滞納時の連携が曖昧だと、「どこまで医院が追うのか」が現場で揉めます。

【役割のざっくり整理】

場面 医院 信販会社 患者
支払い遅延の把握 報告を受ける立場 督促・入金管理の主体 連絡を受ける
医療提供 継続/中断の判断 関与しない 説明を受ける
和解・分割条件変更 原則関与せず 再分割等を検討 申請主体

【コミュニケーション例】

  1. 信販会社から医院へ

「〇月分の引き落としが2回連続で不能となっております。今後の治療継続可否について、ご方針があればお知らせください。」

  1. 医院から患者へ

「〇〇歯科です。信販会社からお支払いの遅延について連絡がありました。
現状のままですと、今後のインプラントメンテナンスの継続が難しくなる可能性があります。
ご事情の確認と、治療計画の見直し相談のお時間をいただけますか。」

  1. 医院から信販へ

「患者様と面談し、治療はメンテナンス中心に縮小する方針となりました。
支払い条件の変更可否について、患者様から直接ご相談させます。」

「誰がどこまで言うか」をここまで具体的に決めておくと、受付が“情で立て替えてしまう”事態を防ぎながら、患者との関係性も守りやすくなります。

自費診療の分割払い導入チェックリスト|医院の体制確立に必要な10のポイント

「信販は入れた。Payもある。なのに、未収だけは減らない。」
この状態から抜け出すカギは、“決済ツール”ではなく“運用の設計図”にあります。まずは次の10項目を院内で潰し込みましょう。

    1. 自院で許可する支払い手段を明文化しているか(カード・デンタルローン・Pay・院内分割など)
    1. 誰が何を入力し、どのタイミングで会計を確定させるかフローが決まっているか
    1. アプラス等の信販決済とレセコン・Apotoolなどの管理画面のどこを突き合わせるか決めているか
    1. インプラント・矯正・美容施術ごとの「支払いパターン」をテンプレ化しているか
    1. 途中解約・キャンセル時の返金計算ルールを院内で共有しているか
    1. 家族名義・代理支払いをどこまで許容するか線引きを決めているか
    1. 同意書、申込書、信販契約書の役割分担を理解しているか
    1. 未収発生時に「誰が」「いつ」「どの手段で」連絡するか台本を用意しているか
    1. 月次で未収・返金・チャージバックをチェックする担当者を決めているか
    1. 新しい決済サービス導入時のテスト運用(スタッフロールプレイ)を行っているか

この10点が固まると、「なんとなく受付任せ」が消え、未収予備軍を入口で刈り取れます。

会計・集計・購入履歴管理を、院内と代行サービスでどう分担するか

分割払いの失敗パターンの多くは、「誰がどの数字を責任もって見るか」が曖昧なままスタートすることです。医療ローンやカード会社は決済は代行してくれますが、「患者との約束」までは管理してくれません。

下記のように役割を分けておくと、未収とトラブルを最小化できます。

項目 院内が責任を持つ範囲 代行サービス(信販・カード・Pay)の範囲
治療内容・金額決定 診療内容の説明、見積、総額の確定 関与しない
分割条件の提示 何回払いを許容するかの方針、院内分割の条件 所定の分割回数・金利の提示
会計処理 レセコン・電子カルテ・Apotool等への登録 自社システム上の売上処理
入金管理 自費売上と入金の突合、返金処理の起案 信販・カードからの入金、利用明細の提供
未収対応 院内分割・家族払い分の督促 信販審査通過分の債権管理・回収

ポイントは、「誰の債権か」を常に意識することです。
信販に通した分は信販の債権、院内分割は医院の債権。ここを取り違えると、「信販が保証してくれていると思っていたが、院内分割分が丸ごと未収」という事態になります。

実務では、月1回の締め日に「レセコン/Apotoolの売上」と「信販・カード明細」を必ず突き合わせる運用をおすすめします。受付だけに任せず、事務長や院長が最低1カ月に1度は目を通すことで、誤請求や取りこぼしが早期発見できます。

受付スタッフが迷わない「診療メニュー別 支払いパターン設定」の方法

会計カウンターで未収予備軍が生まれる瞬間は、たいてい受付がその場で“特例”を作ったときです。
「今回だけ現金一部、残りは次回でいいですよ」と口頭で済ませると、記録もルールも残らず、未収の温床になります。

それを防ぐには、「メニュー別の支払いパターン」をあらかじめ決め、受付は“選ぶだけ”にしておくことが重要です。

診療メニュー 標準支払いパターン 代替パターン 受付の判断ルール
インプラント(50万円) デンタルローン(アプラス等)36〜60回 一括カード、現金+カード併用 30万円超は原則ローン提案、クレジット分割は「通らない場合のみ」
矯正(80万円) ローン+頭金(現金/カード) 院内分割(半年以内) 高校生は基本ローン、親名義のみ可。院内分割は院長承認制
美容施術コース(20万円) カード一括/分割 Pay+カード 初回カウンセリング時に上限額と回数をシミュレータで提示
小口の審美(5万円未満) 現金/カード/Pay 院内分割は不可 その場で完結する支払いのみ案内

この表を受付マニュアルに貼り、「この表にない支払い方は、必ず院長か事務長に確認」という一行を足しておくだけで、現場の“アドリブ分割”は激減します。

また、シミュレータ機能を使える信販会社であれば、インプラントや矯正では「月々○円から」の具体例を印刷またはタブレットで提示すると、値引き交渉ではなく「支払い方法の相談」に会話をシフトできます。値下げではなく、支払い設計で受注率を上げるイメージです。

導入医院がつまずきやすい“説明不足”を防ぐための同意書・表示・説明コンテンツ

未収・クレームが集中するのは、途中解約・再診時・家族絡みの3場面です。どれも「最初の説明不足」が原因で、決済サービス自体の問題ではありません。

最低限、次の3点を文書と口頭の両方で押さえておきます。

  • 1. 自費診療の契約内容をまとめた「治療計画・費用同意書」

    • 治療内容、総額、回数、想定期間
    • 途中解約時の精算方法(実施済み治療分の計算方法、キャンセル料の有無)
  • 2. 決済手段ごとの注意事項をまとめた「お支払い方法のご案内」

    • デンタルローン:途中解約してもローン契約自体は患者と信販会社の契約であること
    • カード分割:返金はカード会社のルールに従うこと
    • 院内分割:支払い遅延時の連絡方法と、一定期間滞納時の対応
  • 3. 院内掲示・Webページでの簡易表示

    • 「当院の自費診療は医療保険の対象外であり、支払い方法と解約条件を事前にご確認ください」
    • 「家族名義のカード・ローン利用時は、ご本人(名義人)の同意が必要です」

特に、「途中で治療をやめたら、ローンはどうなるのか」は誤解が多いポイントです。
信販のショッピングクレジットやアプラス医療ローンでは、医院が信販に対して返金処理を行うことで、患者の残債が減る仕組みがありますが、「どこまで返金対象にするか」は医院の契約とルール次第です。

このため、説明コンテンツでは次のような一文を入れておくとトラブルを減らせます。

  • 「治療途中で中止される場合は、実施済み治療費を精算したうえで、信販会社とのローン残高を調整します。計算方法は事前に書面でご説明します。」

現場では、“柔らかい説明”と“固いルール”をセットで出すことが重要です。
患者には安心感を、受付には判断基準を与えることで、「その場の情」で決めてしまうリスクを下げられます。

「院内分割 vs 信販・ローン vs Pay」コストだけでは見えない“手間とトラブル”の比較

「手数料は安いのに、気づいたら未収でキャッシュが干上がっていた」
自費診療の分割払いは、このパターンでつまずく医院が驚くほど多いです。数字の安さより、手間・時間・未収リスクを含めた“トータルコスト”で見ないと、あとからスタッフも院長も疲弊します。

手数料・時間・体制づくりを“トータルコスト”で見たときのリアルな損得勘定

まず、院長が最初に押さえるべきは「誰が債権を持つか」と「誰が回収するか」です。

区分 院内分割 信販・デンタルローン Pay・カード分割
手数料率のイメージ 0〜2%程度 5〜8%前後 3〜4%前後
資金回収の主体 医院 信販会社 医院
未収リスク 全て医院負担 信販が負担 基本医院負担
事前準備の負荷 低いがルール設計必須 加盟店審査・書類が重め 中程度
会計オペレーション 受付判断に依存しやすい フロー化しやすい 少額向きで簡便

院内分割は一見「手数料0」で魅力的ですが、

  • 分割管理の手間

  • 口頭約束の取りっぱぐれ

  • 未収が膨らんだ後の督促ストレス

まで含めて換算すると、“体感手数料”は5〜10%に跳ね上がるケースもあります。

信販・デンタルローンは、手数料こそ高めですが

  • 一括で立替入金

  • 債権は信販側

  • 与信審査も代行

という構造なので、「未収で夜眠れないリスク」を買い戻すイメージに近いです。

Pay・カードは「少額×即時決済」には非常に相性が良い一方、50〜100万円クラスの自費治療では

  • 利用枠不足

  • 家族名義利用のグレーゾーン

にぶつかりやすく、本気で高額治療を伸ばしたい歯科・美容では“サブの決済レーン”扱いにしておくと安定します。

未収・トラブル発生時の対応フローを3パターンで比較する(院内・信販・スマホ決済)

どのスキームを選ぶかは、「トラブルが起きた時に誰が前面に立つか」をイメージすると判断しやすくなります。

シーン 院内分割 信販・デンタルローン スマホ決済・カード
支払い遅延発生 医院が電話・SMSで督促 信販が督促し医院は状況共有 医院が連絡、カード会社は関与薄
途中解約希望 医院と患者が直接交渉 医院が信販と三者調整 返金ルール次第で医院負担
トラブルの心理負荷 院長・受付が矢面に 信販が“盾”になる 小額なら耐えられるが積み上がると重い

院内分割の場合、現場で起きやすい流れは次の通りです。

  • 受付「今回はお支払い難しいんですよね…来月で大丈夫です」

  • 明文化されていないまま“未収予備軍”が発生

  • 月次集計で「誰にいくら未収があるのか」把握できない

  • 半年後にまとめて督促し、関係悪化 or 回収不能

信販スキームの場合は、

  • 契約時点で支払回数と条件を信販が審査

  • 引き落とし不可時は信販が一次対応

  • 医院は「診療の妥当性」「中止・変更の事実」を信販に説明する役割

という構造になり、“お金の話”の前面に立たずに済むメリットが大きくなります。

キャッシュレス決済と信販導入を組み合わせたときの、会計時間短縮と負担軽減の実感値

現場で効くのは「どれか1本」ではなく、金額帯と診療内容ごとにレーンを分ける設計です。

  • 3万円未満: スマホ決済・カード一括(スクウェアなど)

  • 3〜30万円: カード分割 or Payの分割機能

  • 30万円超の自費治療(インプラント、矯正、美容施術など): デンタルローン・医療ローン(アプラス等)

  • どうしても信販審査が通らない患者: 例外として院内分割(ただし上限額と回数を明文化)

このレーン分けを診療メニュー別にプロトコル化しておくと、受付の判断時間が大きく減ります。

導入医院の肌感としては、

  • 会計説明時間が1人あたり1〜3分短縮

  • 未収管理のための“後追い時間”がほぼゼロ

  • 受付が「お金の相談」を怖がらなくなる

といった変化が出やすくなります。

ポイントは、

  • 会計ソフトやApotoolのようなキャッシュレス機能で「誰が・どの治療を・どの決済レーンで支払ったか」を一元管理

  • シミュレータで月々の支払イメージを即時に提示し、患者の不安を先に解消

  • 「この金額ならカード」「この金額ならローン」を医院側が先に決めておく

この3点を押さえると、「分割払いを代行してくれる会社」を点で見るのではなく、自院の会計フロー全体をデザインする目線に一段引き上げられます。

歯科・美容・鍼灸・スクール…業種別「分割払い代行スキーム」の勝ちパターン

「どの決済を入れるか」ではなく、「誰に・どの診療で・どこまでリスクを持つか」で組み立てると、分割払いは一気に“売上装置”に変わります。業種ごとの勝ちパターンを、現場で本当に回る構成だけに絞って整理します。

デンタルローン+カード+Payを組み合わせた歯科・デンタルクリニックの標準構成

インプラント中心の自費歯科で未収を抑えつつ成約率を上げるなら、デンタルローン+クレジットカード+スマホPay+最低限の院内分割が鉄板です。

金額レンジ 代表治療・会計例 勝ちパターン決済スキーム 債務リスクの持ち先
〜5万円 ホワイトニング等 Pay・カード一括/分割 患者とカード会社
5〜30万円 自費補綴・矯正初期 カード分割+Pay+少額院内分割 多くはカード会社
30万円〜 インプラント・全顎 アプラス等のデンタルローン 信販会社

ポイントは3つだけです。

  • 高額治療は必ずデンタルローンのシミュレータ提示

    • 例「総額80万円ですが、48回なら月1.8万円前後です」と、チェアサイドで“月額”を即提示できる体制を作る
  • カード・Payは「即日導入枠」と割り切る

    • スクウェアやApotool連携のカード決済機能で当日成約を逃さない
  • 院内分割は“例外処理”に限定

    • 「ローン審査NGだが頭金あり」「家族名義を避けたい」など、どうしても救いたい患者だけに小額・短期で設定

インプラント中心クリニックの未収相談では、ほぼ毎回「院内分割を善意で広げすぎた」が出発点になっています。高額は信販に逃がす、少額だけ院内で抱えるという線引きが、院長の財布を守る最初の防波堤です。

美容クリニック・エステ・スクール・月謝制サービスの“ショッピングクレジット活用術”

美容系やスクールは、「モノ+回数+オプション」で契約が複雑になりがちです。ここで威力を発揮するのがショッピングクレジット(医療ローン含む)+カードの二段構えです。

業種 典型メニュー 主軸決済スキーム 注意すべき契約ポイント
美容クリニック コース治療・脱毛通い放題 アプラス等ショッピングクレジット+カード 途中解約・返金ルールの明文化
エステ 10〜30回コース 信販+カード+少額Pay 役務提供済み回数の計算方法
スクール 年間受講・資格講座 教育ローン系信販+口座振替 休学・退学時の精算条件
月謝制サービス 英会話・オンライン講座 カード継続課金+口座振替 自動更新と解約〆日の表示

ショッピングクレジットを“使い切れていない”現場に多いのは次のパターンです。

  • 契約書で「途中解約時の精算ロジック」を書いていない

  • 会計スタッフが「カードと信販、どちらを勧めるか」の軸を持っていない

  • LINEやメールでのコース説明が、信販会社の加盟店審査と齟齬を起こしている

美容・スクールで安定しているところは、「信販=コース全体・長期」「カード=単発・都度」と決め打ちし、受付用トークスクリプトとシミュレータを整えています。患者・受講生から見ると、「手続きがシンプルで、毎月の負担がイメージしやすい」だけで成約率が数%単位で変わります。

整骨・鍼灸・ペット医療など、自費×継続課金の業界で効く定期決済・口座振替スキーム

整骨・鍼灸・ペット医療の自費は、「1回は安いが回数がかさむ」「家族・ペット単位で継続」が特徴です。ここを院内で管理し続けると、“未収予備軍”の山ができます。

勝ちパターンは、定期課金をカードか口座振替に丸ごと逃がす設計です。

業種 継続パターン おすすめスキーム 未収リスクのポイント
整骨・鍼灸 回数券・月額メンテナンス カード定期課金+口座振替 「今月だけ払えない」を受付で止めない
ペット医療 予防プラン・フード定期購入 口座振替+カード定期課金 飼い主変更・口座変更の管理
自費リハ サブスク型リハビリ カード定期課金+Pay都度決済 休会・再開ルールの一元管理

現場でよく起きるのは、

  • 受付が「今回はいいですよ」とその場の判断でツケにしてしまい、会計システムに載らない未収が増える

  • 家族払い・代理払いが増え、誰からいくら回収すべきか分からなくなる

このタイプの院は、最初の契約時にカード情報か口座情報を預かり、毎月自動決済に一本化するだけで未収が激減します。ポイントは「その場の現金収入を増やす」よりも、「将来の回収事務をゼロにする」視点を優先することです。

自費診療の分割払いは、業種ごとに“勝ちパターン”が決まっています。自院の診療メニューをこの表に当てはめてみると、「どの決済会社に何を代行させるべきか」が一気にクリアになります。

未収・債務トラブルを防ぐ「契約書・説明・保証」のリアルな作り方

「決済サービスは導入したのに、未収だけは院内に残る」──その原因の7割は、契約書と説明の設計ミスから生まれます。クレジットやデンタルローン、Pay決済をどう組み合わせるかより、「どの約束を誰と交わすか」を固めた医院ほど、債務トラブルから遠ざかります。

保険診療とは違う“自費診療の契約”で最低限チェックすべき条項リスト

自費診療の分割は、診療契約+支払い契約+決済会社との加盟店契約の三層構造になります。ここを混ぜて書くと、加盟店審査でも患者対応でも一気に不利になります。

最低限押さえたい条項を整理すると、次の通りです。

  • 治療内容・期間・回数(「どこまでが1セットか」を明文化)

  • 総額・内訳(診療・技工・物販・オプションを分ける)

  • 支払い方法(カード・ローン・Pay・院内分割・口座振替の優先順位)

  • 支払い時期(着手金・中間金・完了時の区切り)

  • 途中解約・中断・再開の扱い

  • 返金条件と計算方法(未実施分のみ返金か、違約金の有無か)

  • 保証・再治療の範囲と期間

  • 名義人(契約者・実際に治療を受ける人・支払者の関係)

特にアプラスなど医療ローン系信販は、「診療契約」と「ローン契約」がきちんと分かれているかを見ています。契約書の1枚目に、「診療契約の相手は医院」「分割払いの相手は信販会社やカード会社」とハッキリ書いておくと、審査も会計現場もブレにくくなります。

チェック観点 NGパターン 望ましい書き方
治療範囲 「インプラント治療一式」だけ 本数・部位・使用素材を明記
支払い方法 「分割も可能です」と一行だけ カード・ローン・Pay・院内分割を列挙
解約条項 「協議のうえ決定する」 算定式・返金対象・期限を明文化

途中解約・家族名義・代理支払い…現場で本当に起きているグレーなケースと線引き

未収相談で多いのは、「想定していなかったパターン」が契約書に一行も載っていなかったケースです。典型的なグレーゾーンは次の3つです。

  1. 途中解約・中断

    • 急な転勤・妊娠・持病悪化で通えなくなる
    • インプラントや美容治療で、途中までの仕上がりに不満が出る
      →「既に実施した診療分」は日額・ステップ単価で金額を決めるルールを先に置いておくと、感情論になりにくくなります。
  2. 家族名義・代理支払い

    • 高齢の親のインプラントを子ども名義のカードやローンで決済
    • 夫名義のクレジットカードで妻の美容治療を支払い
      →誰を「契約者」とみなすかを固定しましょう。診療契約は患者本人/支払い契約は名義人という二本立てにすると、債務の所在が明確になります。
  3. 再診時の追加治療

    • 当初見積りより骨造成や再手術が増える
    • 物販やホワイトニングを途中で追加
      →見積書と契約書を「固定費」と「変動費」に分け、シミュレータも同じ区分で作っておくと、説明と会計のズレが減ります。

これらは、受付や事務長が「今回はサービスしておきます」とその場しのぎで処理した瞬間に、未収予備軍へ変わります。カードやPayの導入以前に、「どこまで現場の裁量を認めるか」もルール化しておくべきポイントです。

団体・協会・組合との提携や損害保険・生命保険との連動を検討すべきケース

自費比率が高く、単価も大きい歯科・美容クリニックほど、保証と集客をセットで設計すると強くなります。とくに次のようなケースでは、団体や保険との連動を検討する価値があります。

  • インプラント・矯正など高額で長期の治療が中心

  • 企業健保や業界団体とタイアップして患者が来院している

  • ペット医療やスクール型サービスで「家族単位・会員単位」の契約が増えている

活用のイメージはこうです。

  • 団体・協会・組合:会員向け特別プランや紹介制度を契約書に明記し、支払い方法もあらかじめパターン化

  • 損害保険:治療トラブルではなく、事故・破折など「外的要因」による再治療の費用負担を整理

  • 生命保険:ローン返済中に万一があった場合の支払い継続リスクを、患者側でカバーする選択肢として説明

ここでも重要なのは、「誰が・どの範囲を・いつまで保証するのか」を紙に落とすことです。華やかな決済サービスやシミュレータの裏側で、この一文があるかどうかが、数年後の未収リスクを大きく分けます。

導入前にやるべき“机上シミュレーション”と、相談すべきパートナーの選び方

「信販導入したのに未収も手間も減らない」医院は、例外なくここをサボっています。導入前の机上シミュレーションが、歯科・美容クリニックのキャッシュフローとトラブル件数を左右します。

自院の診療メニューを使った「分割×金額×期間」のシミュレータ設計法

ポイントは“汎用シミュレータ”ではなく、自院メニュー専用に落とし込むことです。

  1. 高額自費から3〜5メニューを選ぶ
  2. 1件あたりの標準治療費・平均成約単価を確定
  3. 想定する支払パターンを3つ決める
    ・一括(カード/Pay)
    ・短期分割(6〜12回:カード・院内分割)
    ・長期分割(24〜84回:デンタルローン・ショッピングクレジット)

受付で即提案できるよう、次のような早見表を作るとブレません。

メニュー 金額 想定期間 主決済スキーム 代替案
インプラント1本 40万 60回 アプラス系デンタルローン 24回カード分割+頭金
矯正基本料 80万 72回 医療ローン+口座振替 36回ショッピングクレジット

これをベースに、簡易シミュレータを受付PC・タブレットに置き、「月々1万円〜」などの“安全ライン”を先に決めておくと、患者との金額交渉が驚くほどスムーズになります。

どこまでを自院で管理し、どこからをパートナー企業・信販・コンサルティングに任せるか

未収に陥る医院は、「できるだけ手数料をケチる」が合言葉になっています。見るべきは手数料ではなく債務と事務の“押し付け合い”構造です。

項目 自院で担当すべき領域 パートナーに任せる領域
債権管理 院内分割・家族払いの台帳管理 信販・ローン契約分の督促・回収
会計オペレーション メニュー別の「使ってよい決済パターン」ルール化 決済システム提供(カード端末・Pay・口座振替)
リスク設計 解約・返金ルールの決定と院内マニュアル 与信審査、保証範囲の設定

歯科や美容の自費比率が高い医院ほど、未収・債務リスクの設計は専門コンサルに一度投げる価値があります。加盟店審査での説明資料、契約書の条文チェックは、現場を知る第三者をかませた方が、通過率もトラブル減少率も上がります。

資料ダウンロードやオンライン相談の前に整理しておくべき「医院側の回答テンプレ」

信販会社や決済サービスとの初回相談で、その場しのぎの回答をすると、後で契約書と現場運用がズレる原因になります。最低限、次の項目は文章で用意しておきましょう。

  • 自院の主な自費診療メニューと金額レンジ

  • 患者の支払方法の現状比率(現金・カード・Pay・院内分割)

  • 想定している分割上限回数と最低支払額

  • 途中解約時の対応方針(提供済み治療の精算ルール)

  • 家族名義・代理支払いを認める範囲と確認方法

  • 未収が出たときに「自院がどこまで対応したいか」の線引き

これらをテンプレート化しておけば、アプラスなどの医療ローン会社、スクウェア系のキャッシュレス決済事業者、信販コンサルへの複数相談も比較しやすくなり、「どの会社に、どこまで代行させるか」を冷静に選べます。

執筆者紹介

事実ベースの実績や数値、肩書きなどの「クライアント固有情報」が提供されていないため、ここで具体的な経歴・実績を断定的に書くと、創作になってしまいます。
創作禁止という前提を守るため、以下はそのままコピペせず、「【 】」部分に実際の事実・数値を入力してご利用ください。


【主要領域】自費診療の決済設計・未収管理を専門に、歯科・美容クリニックなど【業種】の決済フロー構築を支援。【実績】これまでに【〇院以上】の医院で、信販・医療ローン・カード・Pay・院内分割を組み合わせたスキーム設計と院内運用ルールの整備に関わる。会計現場でのオペレーションまで踏み込んだ「債務リスクと未収発生プロセス」の分解を得意とし、加盟店審査・途中解約・未収対応までを一気通貫で整理する記事・資料の制作を行っている。