Web制作の人月単価で利益を最大化!相場や発注・見積の決め方ガイド

信販代行・ビジネスクレジット

あなたのWeb制作の人月単価は、説明できるのに、利益はなぜか残らない。この齟齬こそが、静かに資金を削っています。一般的な相場は人月40万〜80万円、制作会社なら100万円超も珍しくありませんが、問題は相場の数字ではなく、その単価で「どれだけ手元に現金が残るか」「発注側にどう納得して払ってもらうか」です。

本記事では、人月と人日の違い、人件費と社会保険・間接費・会社の利益をどう単価に載せるかを整理し、フリーランスと制作会社、さらにアクセンチュアなどITコンサルとの単価を比較しながら、Web制作の立ち位置を可視化します。そのうえで、要件定義の甘さで2人月が4人月に膨らむ典型的な赤字案件、見積や契約で防ぐ具体的な打ち手を解説します。

さらに、高額なホームページ制作費300万円クラスを、一括請求だけで通そうとして失注している現実にも踏み込みます。人月単価は下げずに、月額や分割、ビジネスクレジットを組み合わせて社内稟議と審査を通す決済戦略まで踏み込むことで、単価設計とキャッシュフローを同時に改善するロードマップを提示します。単なる「相場解説」ではなく、今日の見積から数字が変わる実務レベルの話を押さえたい方だけ、読み進めてください。

  1. そのWeb制作の人月単価、本当に説明できますか?破綻しがちな値付けの現実を斬る
    1. 忙しいのに利益が残らないWeb制作の人月単価で見落としがちな「3つの誤算」
    2. 発注側も振り回されるWeb制作の人月単価見積もりのブレと不透明さの正体
  2. Web制作の人月単価とは?人日や工数単価と給料はどうつながる?ざっくり整理で超納得
    1. 人月と人日の違いをWeb制作プロジェクトでどう活かすか
    2. Web制作の人月単価には人件費だけじゃない?社会保険・間接費・利益も丸ごと解説
    3. エンジニアやデザイナーやディレクターの人月単価と給料のリアルな関係性を暴露
  3. Web制作の人月単価相場を職種や形態ごとにまるっと比較 フリーランスと制作会社の違いに驚く
    1. フリーランスWebデザイナーやエンジニアの人月単価相場と人日単価の目安
    2. 制作会社ディレクターやコーダーやSEの人月単価レンジ 会社規模や地域でどう変わる?
    3. アクセンチュアやITコンサルと比べて見えるWeb制作の人月単価の業界ポジション
  4. 人月単価はどう決めるのが正解?工数単価の計算で赤字を呼ぶ設定ミスを完全回避!
    1. 給与と稼働日数から人日単価を逆算するWeb制作のシンプル計算術
    2. 営業・バックオフィスや機材費など間接コストをWeb制作の人月単価に正しく乗せる方法
    3. 単価を周りに合わせて粗利率20%切り!Web制作の人月単価でやりがちな失敗パターン
  5. 2人月が4人月に倍増!?Web制作の人月単価を食いつぶすトラブル&見積や契約で防ぐプロの極意
    1. 要件定義の曖昧さが招く終わらないWeb制作プロジェクトと無料対応の泥沼
    2. 見積書や契約書に潜む追加費用や修正回数の危険なからくり
    3. 委任契約と請負契約でリスクや人月単価がどう変化する?見抜き方と実例
  6. 発注側が絶対チェック!Web制作の人月単価は高い?安い?妥当性を見抜くコツ
    1. 見積書でいちばん見るべきWeb制作の人月単価と工数バランス
    2. SEやWebデザイナーの人月単価差・地域や業種でどう読み解く?
    3. 人月単価で比べると痛い目に?成果物の中身や要件・運用・保守の徹底比較法
  7. Web制作の人月単価を下げず受注率アップ!月額や分割やビジネスクレジットの賢い見せ方
    1. 300万円のWeb制作費を一括提案だけにした時のリアルな落とし穴
    2. 人月単価は維持しても月額負担を小さく見せる分割設計のプロ流テク
    3. Web制作の人月単価がローン審査で通りにくい理由とその突破口(一般論)
  8. Web制作会社の決済や回収トラブルあるあるとビジネスクレジット現場リアル
    1. 高額Web制作の人月単価で重要な請求タイミングと未回収リスクの意外な関係
    2. 分割にして社内稟議があっさり通る?単価は下げずに提案する勝ちパターン事例
    3. まかせて信販のような専門機関活用でWeb制作の人月単価ビジネスはどう変わる?
  9. Web制作の人月単価設計×決済戦略を味方につける!まかせて信販相談前に仕込むべきチェックリスト
    1. 自社のWeb制作の人月単価・粗利率・キャッシュフローを簡単診断で見える化
    2. どの人月単価レンジで戦う?最適な決済手段や審査突破視点も深堀り
    3. Web制作の人月単価は値下げ営業から卒業!高単価でも選ばれる会社の打ち手
  10. この記事を書いた理由

そのWeb制作の人月単価、本当に説明できますか?破綻しがちな値付けの現実を斬る

「案件は途切れないのに、通帳だけが痩せていく」
人月単価を扱っている制作会社から、現場でいちばんよく聞く声です。相場表や計算ツールを眺めていても、利益が残らない理由は見えてきません。鍵になっているのは、単価そのものよりも“前提の置き方”と“契約の組み立て方”です。

私の視点で言いますと、赤字案件に共通するのは「人月単価を語れるのに、その根拠を数字で説明できない」状態です。このギャップが、忙しさと手残りのミスマッチを生みます。

忙しいのに利益が残らないWeb制作の人月単価で見落としがちな「3つの誤算」

多くの制作会社やフリーランスがはまり込む誤算は、次の3つに集約されます。

  1. 給料ベースでしか考えていない誤算
    月給を稼働日数で割って「これくらいが人日単価かな」と決めてしまい、社会保険・オフィス・営業・バックオフィスのコストを単価に載せきれていません。この時点で、見かけ上は黒字でも粗利率20%を割り込む構造が出来上がります。

  2. 稼働率を100%前提で見積もる誤算
    1人のエンジニアやデザイナーが、1ヶ月まるまるプロジェクトに張り付けることはほぼありません。打ち合わせ、提案書作成、トラブル対応、社内MTGが必ず混ざります。
    稼働率80%前提で設計すべきところを100%で組むと、実質単価が2割目減りし、繁忙期ほど疲弊する結果になります。

  3. 「値引きすれば受注できる」という誤算
    人月単価を2割下げて案件を取りに行くと、その穴埋めは残業か外注費の上振れで返ってきます。結果的に、社員の手取りはフリーランス相場を下回り、採用・定着にも悪影響が出やすくなります。

下記は、同じ300万円案件でも前提の置き方でどれだけ差が出るかを整理したイメージです。

前提 パターンA:誤算あり パターンB:前提調整済み
想定人月 3人月 3人月
実稼働率 100%前提 80%前提
実質必要人月 3.5〜4人月 3人月
粗利率イメージ 15〜20% 30〜40%
体感 いつも火消し 忙しさと利益が連動

同じ価格帯でも、「前提設計」が違うだけで財布に残る金額がまったく変わってしまいます。

発注側も振り回されるWeb制作の人月単価見積もりのブレと不透明さの正体

発注企業から見ると、「なぜ会社によってこんなに人月単価が違うのか」が最大の疑問になります。ここで押さえておきたいのは、単価の差の多くは“中身”と“リスクの持ち方”の違いから生まれているという点です。

発注側を混乱させやすいポイントを整理すると、次の通りです。

  • 要件定義とディレクションをどこまで含めているか

    ある会社は、要件定義・情報設計・UI設計を「1人月」として明示します。一方で、別の会社は制作費に含めて人月表記をしていません。見積書上は同じ300万円でも、プロジェクト管理の厚みが全く違うケースがあります。

  • 修正回数と追加開発の扱いが曖昧

    「軽微な修正は含みます」とだけ書かれた見積は、発注側・受注側どちらにとっても地雷になりやすいです。実務では、仕様変更で2人月だったはずの案件が4人月規模に膨らんでも、どこからが追加費用か線引きできず、泣き寝入りする制作会社が少なくありません。

  • 契約形態によるリスク差が見えづらい

    請負契約で固定価格にしている会社と、準委任に近い形で工数精算する会社では、同じ単価でもリスク配分がまったく異なります。請負であれば、要件変更のたびに制作側がリスクを背負い込み、人月単価が「見た目以上に重い」状態になっていることがあります。

発注側が「高い・安い」だけで判断してしまうと、見積のブレの背景にある要素やリスクの持ち方を見落としてしまいます。
制作側も、ここをきちんと説明できないまま価格だけを提示すると、値下げ競争に巻き込まれやすくなります。

このギャップを埋めるには、人月単価の数字だけでなく、要件・プロジェクト管理・契約形態まで含めた「パッケージ」として説明・比較する視点が欠かせません。次の章では、その前提となる定義や計算の考え方を整理していきます。

Web制作の人月単価とは?人日や工数単価と給料はどうつながる?ざっくり整理で超納得

「とりあえず月60万で…」と決めた単価が、気づけば社長の財布を直撃する時限爆弾になっている会社をよく見ます。ここでは、現場で迷子になりがちな人月・人日・給料の関係を、一度で腹落ちする形に整理します。

人月と人日の違いをWeb制作プロジェクトでどう活かすか

人月と人日は、レンズの焦点距離の違いだと捉えると整理しやすくなります。

  • 人日:1人が1日フル稼働した作業量

  • 人月:1人が1か月フル稼働した作業量(おおよそ20営業日前後)

Webサイトの要件定義や設計では、最初に人日で積み上げます。

  • ワイヤーフレーム作成:5人日

  • デザイン:10人日

  • コーディング:8人日

  • テスト:2人日

合計25人日なら、人月換算は約1.25人月です。ここで「1人月でいけるだろう」と丸めると、残業とサービス残業の温床になります。見積では必ず人日で精緻に積み上げ、最後に人月にまとめるのが安全です。

Web制作の人月単価には人件費だけじゃない?社会保険・間接費・利益も丸ごと解説

単価を給料だけから逆算すると、ほぼ確実に赤字になります。内訳をざっくり切り分けると、次のようなイメージになります。

要素 中身の例 単価への意味合い
人件費 給与・賞与 ベースの原価
法定福利費 社会保険・雇用保険 給与の15〜20%前後を上乗せ
間接費 家賃・光熱費・管理部門・ツール費 案件に直接載せにくい固定費
会社の利益 投資・賞与原資・内部留保 将来の余力・信用力

実務では、人件費だけで単価を決めた結果、間接費と利益が食いつぶされるパターンが続出します。制作ツールのサブスク、ディレクションの稼働、営業活動は「目に見えないけれど必ずかかる費用」です。ここを人月単価にどれだけ載せられているかが、キャッシュフローを左右します。

エンジニアやデザイナーやディレクターの人月単価と給料のリアルな関係性を暴露

現場でずれやすいのが、「給料がこれくらいだから単価はこの辺」という発想です。感覚ではなく、構造で押さえておく必要があります。

職種例 給与水準イメージ 適正な人月単価を決める時のポイント
コーダー 中堅レベル 工数読み違いが多いのでバッファ前提で設計
デザイナー 中堅〜上級 修正回数と打ち合わせ時間を必ず単価に反映
エンジニア 中堅〜上級 技術難度と保守負荷を含めてレンジを広く設定
ディレクター 上級 打ち合わせ・進行管理・要件整理を工数化

私の視点で言いますと、月給の2〜3倍が人月単価の目安という言い方だけを鵜呑みにしてしまうと危険です。残業込みでなんとか回っている現場では、その「2〜3倍」ですら会社に利益がほとんど残っていないことが少なくありません。

チェックすべきは次の3点です。

  • 単価から逆算した粗利率が30%を切っていないか

  • ディレクションや営業の時間をゼロ円扱いにしていないか

  • 修正対応・追加要件を人日として積んだ上での単価か

ここが整理できていれば、発注側にも「なぜこの単価なのか」を筋の通ったロジックで説明できますし、単価交渉でもブレにくくなります。単価は感覚ではなく、会社の体力とリスクを映す「健康診断の数値」だと捉えて設計していくことが重要です。

Web制作の人月単価相場を職種や形態ごとにまるっと比較 フリーランスと制作会社の違いに驚く

「同じデザインなのに、なぜ見積は倍違うのか?」
このモヤモヤの正体は、職種ごとの人月単価と、フリーランスか制作会社かによるコスト構造の差にあります。数字を一度整理すると、自社の価格戦略と発注判断が一気にクリアになります。

フリーランスWebデザイナーやエンジニアの人月単価相場と人日単価の目安

フリーランスは会社の家賃や管理部門の人件費を背負わない分、同じスキルでも見積は安く見えやすいです。ただし、稼働の安定性や保守対応まで含めると「安い=得」とは限りません。

代表的な目安を整理すると、次のようなイメージになります。

職種 人月単価イメージ 人日単価目安 備考
Webデザイナー 40〜70万円 2〜3.5万円 バナー中心か、情報設計まで担うかで変動
フロントエンド開発 50〜80万円 2.5〜4万円 JSフレームワーク経験で単価が跳ねやすい
バックエンド開発 60〜90万円 3〜4.5万円 要件定義やDB設計を含むかがポイント

フリーランス側から見ると、稼働2/3程度しか仕事が埋まらない前提で単価を設定しないと生活が破綻するため、給料換算より高く見えるのは自然です。
発注側は、人日単価だけでなく「どこまで責任を持つか(要件定義・テスト・運用サポート)」を必ず確認した方がズレを防げます。

制作会社ディレクターやコーダーやSEの人月単価レンジ 会社規模や地域でどう変わる?

制作会社の場合、同じスキルセットでも組織コストと利益が上乗せされます。ここを理解しておくと、「高いからボッタクリ」ではなく、妥当性を冷静に判断できます。

職種 首都圏中小制作会社 地方中小制作会社 備考
Webディレクター 80〜120万円 60〜90万円 企画・要件定義・進行管理を包括
コーダー 60〜90万円 40〜70万円 WP構築やレスポンシブ対応で変動
SE・テクニカルPM 90〜140万円 70〜110万円 システム連携や要件定義をどこまで担うか

会社規模が大きくなると、営業やバックオフィス、品質管理のコストが増えるため、同じページ数でも見積が1.5倍近く違うケースも珍しくありません。
私の視点で言いますと、赤字プロジェクトに陥りやすいのは、ディレクター工数を軽く見積もって「デザイン+コーディングの人月」だけで価格設定しているケースです。要件が揺れる案件ほど、ディレクションやSEの単価をきちんと載せないと、現場が疲弊していきます。

アクセンチュアやITコンサルと比べて見えるWeb制作の人月単価の業界ポジション

検索でよく一緒に調べられるのが、大手コンサルティングファームやSIerの単価です。ここを比較すると、自社のポジションがつかみやすくなります。

領域 人月単価のレンジ感 役割の中心
Webサイト制作 40〜120万円前後 サイト構築・UI設計・コンテンツ制作
SIer・業務システム 80〜180万円前後 業務フロー設計・基幹システム開発
ITコンサル 150〜300万円以上もあり得る 戦略立案・DX構想・RFP作成支援

ここで重要なのは、単価の高さ=スキルの優劣ではないという点です。
コンサルやSIerは、経営層向けの提案、全社業務へのインパクト、長期プロジェクトの責任範囲が大きく、その分リスクと付加価値を価格に載せています。
一方、Web制作は「売上への直結」「ブランディング」など成果への影響度は高いのに、見積段階で単なるページ数とデザイン作業の足し算として扱われがちです。このギャップが、同じIT領域でも単価に大きな差がつく背景になっています。

自社のサービスをどのポジションで見せていくのかを意識し、「単なるサイト制作費」ではなく、「集客と業務効率を同時に改善する投資」として説明できるかどうかで、人月単価の上限は大きく変わります。

人月単価はどう決めるのが正解?工数単価の計算で赤字を呼ぶ設定ミスを完全回避!

「案件は取れているのに、手元のお金が増えない…」と感じているなら、原因の9割は人月単価の決め方にあります。
作業スピードやデザインクオリティの前に、単価のロジックが破綻していないかを一度分解してみてください。


給与と稼働日数から人日単価を逆算するWeb制作のシンプル計算術

まず押さえるべきは、「1人が1日働くコスト」を正しく出すことです。ここを“なんとなく”で始めると、どれだけ頑張っても財布にお金が残りません。

基本の考え方は次の3ステップです。

  1. 年収(額面)を12で割って月あたり人件費を出す
  2. 1カ月の稼働可能日数(営業日から有休や社内業務を差し引いた日数)で割る
  3. そのうえで、目標とする粗利率を乗せる

例えば、月の稼働可能日数が18日なら「月あたり人件費 ÷ 18日」で素の人日コストが出ます。ここに最低でも粗利40%前後を乗せないと、家賃や管理部門の給料を賄えず、黒字に見えて実は赤字という状態になりがちです。

よくある失敗は、稼働日数をカレンダー通りの営業日で計算してしまうケースです。会議や見積作成も稼働を食うため、実務上の稼働は2〜3割減る前提で見ておくとブレにくくなります。


営業・バックオフィスや機材費など間接コストをWeb制作の人月単価に正しく乗せる方法

人件費だけで単価を決めると、忙しくなるほど会社が痩せていきます。
営業、経理、ディレクション補助、デザインツール、サーバー、社会保険料などの間接コストを、職種別の単価にどう割り振るかが勝負どころです。

ざっくりしたイメージをつかむために、構成を表にしてみます。

コストの種類 具体例 単価への載せ方のポイント
直接人件費 デザイナー給与、エンジニア給与 年収から人日を算出する“原価”
間接人件費 営業、総務、経理、役員 売上に対する比率で各職種に按分
設備・ツール PC、Figma、Adobe、撮影機材 月額を全稼働人日に割り、上乗せ
その他固定費 家賃、通信費、保険料 月商に対する割合で粗利率に反映

実務では、「直の給与原価 × 1.6〜2.0倍」程度が人日単価の最低ラインになるケースが多いです。
ここに、事業として残したい利益(投資余力)をさらに数%上積みして人月単価を決めると、値下げ要請が来たときもどこまでなら許容できるか判断しやすくなります。

私の視点で言いますと、決済支援の相談に乗っていると、単価交渉に追い込まれる会社ほど「間接コストの見える化」が甘い傾向があります。まずは1カ月分の試算でいいので、全コストを棚卸しして職種別に割り付けてみてください。


単価を周りに合わせて粗利率20%切り!Web制作の人月単価でやりがちな失敗パターン

現場でよく見る“危ないパターン”を整理します。どれかに当てはまるなら、すぐに単価の見直しをおすすめします。

  • 地域相場に合わせて単価を下げる

    近隣の制作会社が人月40〜50万円だからと同水準にすると、固定費の重い会社ほど粗利が20%を割り込みます。残業や外注が増えた瞬間に一気に赤字化します。

  • 300万円クラスの案件を値引きでしか通さない

    「20%引きにすれば決裁が通る」という発想で単価を削ると、ディレクターやエンジニアの実効時給がフリーランス以下になります。本来は単価ではなく、分割や月額プランなど支払い方を変えるべき案件ゾーンです。

  • 2人月想定で契約し、4人月かかっても追加請求できない

    要件定義が曖昧なまま着手し、修正と仕様追加で人月が倍に膨らんでも「見積が甘かった」と自社負担にしてしまうパターンです。単価設計が正しくても、工数管理と契約運用を誤ると利益はゼロになります。

このような失敗を避けるには、次の3点を常にセットで確認することが重要です。

  • 人日単価の算出根拠が、給与と稼働日数、間接コストまで紐づいているか

  • 案件ごとに、想定人月と実績人月を振り返り、乖離を毎回数値で押さえているか

  • 値引きの前に、支払い方法や請求タイミングの設計変更を検討しているか

単価は“雰囲気”ではなく、数字と現場のリアルから組み立てるものです。そこが固まるほど、営業は強気に、制作は落ち着いてプロジェクトに向き合えるようになります。

2人月が4人月に倍増!?Web制作の人月単価を食いつぶすトラブル&見積や契約で防ぐプロの極意

「2人月で終わるはずが、気づけば4人月、なのに請求はそのまま」
現場でよく聞くこの悲鳴は、スキル不足ではなく見積と契約の設計ミスから生まれます。ここを押さえれば、単価を下げずに利益と信頼を両方守れます。

要件定義の曖昧さが招く終わらないWeb制作プロジェクトと無料対応の泥沼

要件定義が甘いと、プロジェクトは次のような流れで崩壊します。

  • 「トップと下層10ページ程度」でざっくり合意

  • 着手後に「サービス別ページ」「採用ページ」「ブログ」などが口頭で追加

  • デザイン修正も、「ちょっとだけ」が10回以上発生

  • 結果、2人月見積が4人月に膨らむが、追加費用の合意がなく無料対応

業界人の目線で言うと、要件定義フェーズで最低でも次の3つは言語化しておきたいところです。

  • ページ構成(トップ・下層・LP・ブログなどの種類と点数

  • 機能要件(お問い合わせ・会員機能・決済・検索などの開発要素

  • 制作範囲(原稿作成・写真撮影・バナー制作・運用マニュアルの担当切り分け

要件を文章とサイトマップに落とし込み、クライアントに「ここから先は追加です」と線が引ける状態にしておくことが、無料対応の泥沼から抜け出す第一歩になります。

見積書や契約書に潜む追加費用や修正回数の危険なからくり

見積と契約がゆるいと、人月単価の管理は一気に崩れます。特に危険なポイントを整理すると次の通りです。

危険ポイント ありがちな書き方 安全な書き方の例
デザイン修正回数 修正対応含む 各ページ初稿+修正2回まで料金に含む
仕様変更の扱い 特になし 合意済み要件からの追加は別途御見積
ページ・機能追加 「一式」とだけ記載 ページ数・機能を明細で記載
テスト・検収の範囲 納品まで一式 検収期間・不具合対応の範囲を明記

これが抜けていると、次のようなケースが発生します。

  • CMSの機能追加を「ちょっとした変更」と認識され、実装に数日かかっても追加請求しづらい

  • LPを1本前提で見積したのに、ABテスト用のバリエーション制作を無料で対応してしまう

  • デザイン修正を回数無制限で受けてしまい、人日単価が半減するレベルで時間が溶ける

見積書の「備考欄」は、単なるおまけではなく利益を守る最後の防波堤です。要件定義で決めた範囲と合わせて、どこから先が追加費用になるのかを具体的に書き込んでおくことが、トラブル予防になります。

委任契約と請負契約でリスクや人月単価がどう変化する?見抜き方と実例

同じ制作でも、委任契約か請負契約かでリスクと必要単価が大きく変わります。整理すると次のイメージです。

契約形態 主なゴール リスクが大きい側 単価の考え方
委任 業務遂行そのもの 発注側 実稼働ベースの人月単価で積み上げる
責任 成果物の完成 受注側 バッファ・検収リスクを上乗せした単価

請負契約で「この金額でこのサイトを完成させる」と約束したのに、委任契約の感覚で人月を見積すると、2人月が4人月になった瞬間に赤字が確定します。

よくある流れは次の通りです。

  1. 請負契約なのに、見積は「想定工数×普段の人月単価」で計算
  2. 途中で仕様が増えるが、契約で範囲を区切れておらず追加請求が難しい
  3. 担当エンジニアやデザイナーの残業と外注費が増え、会社の粗利がほぼゼロ

私の視点で言いますと、請負で受けるなら「人月単価+リスクバッファ+追加発生時のルール」をワンセットで設計しておくことが、単価防衛の最低ラインです。

チェックすべきポイントをまとめると次の通りです。

  • 契約書の「成果物の定義」「変更時の手続き」が具体的か

  • 見積でバッファ(テスト・コミュニケーション・予備工数)をどれだけ積んでいるか

  • 委任か請負かで、人月単価を意図的に変えているか

ここを整理しておくと、「2人月が4人月に化けたのに請求できない」という最悪パターンを、かなりの確率で回避できるようになります。

発注側が絶対チェック!Web制作の人月単価は高い?安い?妥当性を見抜くコツ

「高いのか安いのか分からないままハンコを押す」と、数ヶ月後に必ず後悔します。発注側が見るべきポイントは、金額そのものではなく、人月単価と工数、そして中身の整合性です。

私の視点で言いますと、ここを押さえている担当者は、制作会社との関係も長続きし、社内評価も上がりやすいです。

見積書でいちばん見るべきWeb制作の人月単価と工数バランス

見積書を開いたら、最初に見るのは「合計金額」ではなく単価×工数の掛け算です。

最低限チェックしたい項目

  • 人月単価(職種ごと)の記載があるか

  • 人日や時間単価に分解されているか

  • 工数の前提(ページ数、機能数、修正回数)が説明されているか

ざっくりのバランス感を表にすると、次のようになります。

状況 典型パターン 危険サイン
単価は安い 工数は多い 単価アピールで工数を盛っている 追加対応で実質単価が上がるリスク
単価は高い 工数は少ない 経験豊富な上位人材中心 成果物の範囲が狭い場合は再確認が必要
単価も工数も高い 大規模開発や要件多めの案件 要件定義が曖昧だと途中でさらに膨らむ

「この要件で、この工数は現実的か?」を必ず制作会社に口頭で確認してください。説明が曖昧な会社は、ほぼ確実に途中でブレます。

SEやWebデザイナーの人月単価差・地域や業種でどう読み解く?

同じ1人月でも、職種・地域・業種でレンジは大きく変わります。ここを知らないと、「高い」「安い」の感覚がずれたまま判断してしまいます。

職種 単価が上がりやすい要因
SE・テクニカルディレクター 要件定義・システム設計・外部連携
Webデザイナー ブランド案件・撮影やコピーを含むか
コーダー・フロント実装 SPAやCMS構築、レスポンシブ対応範囲

見るべきは「この単価で、このスキルセットは妥当か?」です。東京都心のBtoB企業案件で、SE単価が地方の簡易サイトと同水準なら、どこかで無理をしている可能性があります。逆に、地方制作会社でも、採用困難な高度エンジニアを抱えている場合は単価が首都圏並みになることもあります。

チェックのコツ

  • 過去の他社見積と職種ごとの単価を比較する

  • 自社業種(医療・金融・採用など)の難易度を加味する

  • 「誰がアサインされるのか」「経験年数」を具体的に聞く

単価だけでなく、その単価を支える背景情報をどこまで開示してくれるかが、信頼度の分かれ目です。

人月単価で比べると痛い目に?成果物の中身や要件・運用・保守の徹底比較法

発注側の失敗で多いのが、「単価の安い会社を選んだのに、最終的な支出は高くついた」というパターンです。原因は、比べるべき項目が抜けていることにあります。

比較時に必ず並べてほしい項目

  • 対応範囲

    • 要件定義・設計・テストの有無
    • 写真撮影・コピーライティング・バナー作成の有無
  • 運用・保守

    • 更新代行の範囲と単価
    • 障害対応・バックアップの条件
  • 改修・追加開発

    • 無料修正の回数と条件
    • 追加機能の見積ルール(再度人月単価適用か、別単価か)

これらを一覧にして比較すると、見積の「安さの理由」が見えます。

A社 B社
単価は安い 単価は高め
要件定義・設計は簡易 要件定義ワークショップ込み
運用サポートは最小限 更新代行・解析ミーティング付き
改修は都度高めに請求 追加開発のルールが事前に明文化

短期の制作費だけを見ればA社が安く見えますが、1〜2年の運用まで含めればB社の方が総コストが低く、社内負担も小さいケースは珍しくありません。

人月単価は「人件費のラベル」にすぎません。発注側が見るべきなのは、そのラベルでどこまで責任を持って動いてくれるのかです。ここまで踏み込んで比較できれば、「高いけれど安い会社」を選べるようになり、プロジェクトの失敗リスクを大きく減らせます。

Web制作の人月単価を下げず受注率アップ!月額や分割やビジネスクレジットの賢い見せ方

単価を削って受注しても、残るのは疲労と赤字だけです。値下げではなく「支払い方の設計」で勝負した方が、キャッシュも評判も一気に良くなります。

300万円のWeb制作費を一括提案だけにした時のリアルな落とし穴

300万円のコーポレートサイトを、着手金50%・納品時50%の一括前提で提案したケースを想像してください。

項目 制作側 発注側
稟議ハードル 見積は通ったのに直前で保留 年度予算を一気に圧迫
キャッシュフロー 実作業3〜4か月はほぼ持ち出し 支払い月だけ資金繰りが苦しい
リスク 途中解約・未回収のダメージ大 「失敗したらどうしよう」で決裁が止まる

よくあるのは、担当者が「内容も価格もいいが、一括だと社内が動かない」とこぼしているのに、制作会社は「値引きならできます」でしか返せないパターンです。ここで単価を下げると、人月単価は崩れ、残業代や外注費で社員の手取りがフリーランス以下になりがちです。

人月単価は維持しても月額負担を小さく見せる分割設計のプロ流テク

単価を守ったまま、社内稟議を通しやすくする鍵は「人月単価ではなく、月額負担で会話する」ことです。

たとえば制作費300万円・人月単価70万円前後の案件でも、支払い設計を変えるだけで印象は激変します。

提案パターン 制作費総額 発注側の心理
一括(着手50%・納品50%) 300万円 「今年の予算が一気に消える」
12回分割+保守込み 300万円+保守 「月25〜30万円なら広告費と同じ感覚」
初期費用少額+36回分割 300万円 「サブスクの延長で説明しやすい」

プロがやっているポイントは次の3つです。

  • 初期費用を抑え、ローンやビジネスクレジットで分割枠を用意する

  • 制作費と運用・保守をセット化し、月額サービスとして説明する

  • 人月単価や工数は裏で死守し、表では「月額いくらの投資対効果」を強調する

私の視点で言いますと、月額に割り戻した瞬間に「この施策で月30万円の売上アップなら十分ペイする」と発注側が計算し始め、値引き交渉そのものが弱くなる場面を何度も見てきました。

Web制作の人月単価がローン審査で通りにくい理由とその突破口(一般論)

同じ300万円でも、パソコン30台のリースは通るのに、サイト制作費のローンは通りにくい場面が多くあります。理由はシンプルで、金融側から見ると無形の制作費は「担保に取りづらいサービス」だからです。

見られているポイント 物販(PCなど) Web制作
担保価値 物として残る 形がなく回収しにくい
再販売のしやすさ 中古市場がある 転売はほぼ不可能
契約のわかりやすさ 台数×単価 要件・成果物が多岐にわたる

ここを突破するには、制作会社側の準備が欠かせません。

  • 要件定義と成果物をできるだけ具体的に書いた契約書・見積書

  • 分割期間・請求タイミング・検収条件を整理したスケジュール表

  • 運用・保守の内容を明文化し、継続サービスとして評価しやすくする

金融機関やビジネスクレジットの審査担当は、派手なデザインよりも「何をどこまで提供し、万一の時にどこで区切れるか」を見ています。ここを整理して提示できる制作会社は、単価を下げずに高額案件の成約率を伸ばしやすく、結果的に人月単価も安定しやすくなります。

Web制作会社の決済や回収トラブルあるあるとビジネスクレジット現場リアル

「案件は取れているのに、通帳にお金が残らない」。人月単価や見積は頑張っているのに、決済と回収でつまずいている制作会社は驚くほど多いです。ここでは、現場で本当に起きているお金の流れの落とし穴と、ビジネスクレジットを絡めた打ち手を整理します。

高額Web制作の人月単価で重要な請求タイミングと未回収リスクの意外な関係

人月単価を高めに設定しても、請求タイミングを誤ると一気に未回収リスクが跳ね上がります。

よくあるパターン

  • 着手金20%・納品時80%の二分割

  • 300~500万円クラスでも「検収後一括」の請求条件

  • 検収条件が曖昧で、終わりが見えず請求書が出せない

ざっくり比較すると、同じ単価・同じ工数でも資金繰りの安全度はここまで変わります。

請求パターン キャッシュインのタイミング 未回収時のダメージ 向いている案件
納品後一括 プロジェクト終了時のみ 最大 公共・大企業の小額案件
30/40/30分割 要件確定・中間・納品 中規模コーポレートサイト
毎月マイルストーン 月次で進捗に応じて請求 長期運用・大型開発

私の視点で言いますと、未回収トラブルが起きた案件の多くは「請求条件が“情け”で決まり、リスク計算がされていない」状態でした。人月単価の交渉より先に、どのタイミングでいくら回収するかを設計しておくことが、結果的に社員の給料と外注費を守ります。

分割にして社内稟議があっさり通る?単価は下げずに提案する勝ちパターン事例

300万円前後の制作費は、発注企業にとっては「社内稟議が一気に厳しくなるライン」です。一括払い前提で提案すると、内容より先に「予算が厳しい」と断られるケースが目立ちます。

ところが、決済方法を変えるだけで反応が変わる場面が少なくありません。

  • 一括300万円 → 稟議で否決

  • 初期150万円+月額15万円(12カ月) → 「月次費用」として通りやすくなる

  • ビジネスクレジットを使った36回払い → 「月々の広告費レベル」に分散される

発注側は、金額そのものより「今年度のキャッシュアウト」と「費用科目」を気にします。人月単価を下げるのではなく、以下のような見せ方を用意しておくと、提案の射程が一気に広がります。

  • 初期費用+保守運用費のセットプラン

  • 制作費+広告運用+改善レポートの月額サービス化

  • 分割払いを前提にした「月額いくら」の提示

単価はそのままでも、月額負担が小さく見えるだけで決裁スピードが上がることは、現場では珍しくありません。

まかせて信販のような専門機関活用でWeb制作の人月単価ビジネスはどう変わる?

無形の制作費は、金融機関から見ると「形のないサービス」であり、物販ローンに比べて審査が通りにくい傾向があります。パソコン購入のローンは通るのに、ホームページ制作費は通らない、というギャップが起きやすいのはこのためです。

ここで、ビジネスクレジットを扱う専門機関を噛ませると、次のような変化が期待できます。

  • 制作会社側

    • 高額案件でも分割前提で提案できる
    • 未回収リスクの多くを外部に移転できる
    • 着手時点で一定額が入金され、キャッシュフローが安定しやすい
  • 発注企業側

    • 一括払いが難しい案件でも導入ハードルが下がる
    • 月次コストとして管理しやすく、稟議が通りやすい
    • 手元資金を残したままサイトリニューアルやシステム導入に踏み切れる

もちろん、手数料や審査基準があるため、何でもかんでも勧めれば良いわけではありません。ただ、「人月単価を守りながら成約率を上げる」「大型案件でも自社の財布を守る」という視点では、有力なカードになります。

制作側が単価・工数だけでなく、請求条件と決済手段まで設計できるかどうかが、これからのWebビジネスの収益力を大きく分けるポイントになっていきます。

Web制作の人月単価設計×決済戦略を味方につける!まかせて信販相談前に仕込むべきチェックリスト

「忙しいのに、気付いたら銀行口座がスカスカ」——単価も悪くないのに資金繰りだけが苦しい制作会社は、値付けより設計と決済の順番で損をしているケースが多いです。相談に行く前に、ここだけは自社で棚卸ししておくと一気に打ち手が見えてきます。

自社のWeb制作の人月単価・粗利率・キャッシュフローを簡単診断で見える化

最初の一歩は、感覚ではなく数字で自社を把握することです。次の3つをA4一枚に書き出してみてください。

  • 1 人月あたり売上

  • 1 人月あたり原価(給料+社会保険+外注費)

  • 入金タイミング(着手金/中間金/納品後)

ここが整理できていないと、どれだけ単価を上げてもお金が残りません。

簡易チェックリスト

  • 直近3案件の平均人月単価を把握している

  • 粗利率が30%を下回る案件を継続的に取っていない

  • 入金サイトが「着手30%・中間40%・納品30%」など段階回収になっている

よくあるのが、最初は2人月想定で契約したのに、要件追加で4人月まで膨らみ、追加請求ができず粗利が一桁まで落ちるパターンです。こうした案件が年間で数件あるだけで、決算の手残りが一気に削られます。

私の視点で言いますと、ここまでをざっくりで済ませている制作会社ほど、決済方法を工夫してもキャッシュフローが改善しにくい印象があります。

どの人月単価レンジで戦う?最適な決済手段や審査突破視点も深堀り

次に、「どのレンジの案件で勝ちたいか」を決めます。相場に流されて受けるのではなく、戦う土俵を選ぶイメージです。

代表的なレンジと決済・審査のポイントを整理すると、次のようになります。

想定単価レンジ 典型的な案件規模 主な決済手段 審査・稟議のハードル
40〜60万/人月 小規模サイト 銀行振込一括 担当者判断で決まりやすい
60〜90万/人月 中規模コーポレートサイト 分割・月額保守併用 課長〜部長決裁が増える
90万以上/人月 多機能サイト・システム連携 ビジネスクレジット・信販併用 稟議書・与信チェックがシビア

300〜500万円クラスの案件になると、一括の稟議が通りづらくなり、「いいと思うけれど今年の予算では難しい」というお決まりの見送りトークが増えます。ところが、同じ金額でもビジネスクレジットによる分割や、決済専門機関を絡めたスキームを提示した瞬間に、社内での通り方が変わるケースは珍しくありません。

審査突破の視点で見ると、次の2点が重要です。

  • 何に対していくら支払うのかが仕様書と見積で整理されているか

  • 納品後の運用や保守を含め、費用対効果を説明できるストーリーがあるか

ここが曖昧なまま「とりあえず申請してみましょう」と進めると、ローンも社内稟議も通りづらくなります。

Web制作の人月単価は値下げ営業から卒業!高単価でも選ばれる会社の打ち手

最後に、単価を守りつつ成約率を上げるための一手を整理します。やるべきことは値引きではなく、月々の負担感を下げる設計です。

おすすめの打ち手は次の3つです。

  • 単価は据え置きで、支払いだけ分割や月額に組み替える

  • 制作費と運用費をパッケージ化し、「月額○万円のWeb活用プラン」として提案する

  • 決済専門機関やビジネスクレジットを事前に用意し、「審査が通れば初期費用を抑えられる選択肢」として提示する

よくあるのが、「あと20%値下げしてくれたら発注したい」と言われ、そのまま応じてしまうパターンです。単価を20%落とせば、社内の残業と外注費であっという間に粗利が吹き飛び、社員の手取りがフリーランス以下になる構造になりがちです。

一方で、300万円の案件を36回払いに組み替えると、月額は管理部門が承認しやすいラインまで落とせます。単価は変えずキャッシュフローを平準化しつつ、顧客側の稟議も通しやすくなるため、制作側と発注側の両方の財布に優しい設計になります。

まかせて信販のような外部の決済機関に相談する前に、ここまでのチェックリストを自社で整理しておくと、「どのレンジで」「どの決済手段を」「どんなストーリーで」組み合わせるべきかが一気にクリアになります。値下げ前提の営業から抜け出し、単価設計と決済戦略を武器にして選ばれる制作会社へ舵を切るタイミングです。

この記事を書いた理由

著者 – 岡田克也

まかせて信販でWeb制作会社の相談に乗っていると、「人月単価は説明できるのに、手元に現金が残らない」という声を何度も聞きます。忙しく案件をこなしているのに、分割やビジネスクレジットの設計を誤り、回収が遅れた結果、資金繰りが行き詰まるケースも実際に見てきました。

私自身、設立直後の制作会社から「相場通りで見積もったはずが、要件の追加で工数が膨らみ、最後は値引き交渉で押し切られた」と打ち明けられたことがあります。契約と決済の設計が甘いと、人月単価の数字がどれだけ整っていても、銀行口座には利益が残りません。

このギャップを埋めるには、単価設定と決済手段、審査突破をひとつの流れとして組み立てる必要があります。本記事では、現場で繰り返し見てきた失敗パターンを踏まえ、単価を守りながら成約率とキャッシュフローを同時に高めるために、最低限押さえてほしいポイントをまとめました。Web制作の価値を正しく評価される状態を、一緒に実現したいと考えています。