「そろそろ結果が出てもいいはずなのに、住宅ローンの事前審査の連絡がこない。この沈黙は、否決の予兆なのか。」
いまの状況を放置すると、不動産の契約は進んでいるのにローンだけが遅れ、ローン特約の期限や引き渡し日に間に合わないという、最悪のパターンに近づきます。しかも、多くの人はここで「ただ待つ」か「なんとなく急かす」かのどちらかしか選べていません。
本来、事前審査期間が長い理由のほとんどは、あなたの「属性が悪いから」ではなく、
- 書類の不足やズレ
- 不動産会社と金融機関の連絡の滞り
- 収入や物件の確認に時間がかかっている
といった、対処方法さえ知っていれば短縮できる要因です。さらに現場では、数日であっさり否決になるケースより、「10日前後かけて可決になる申込」の方が珍しくありません。
つまり、本当に分けるべきなのは「期間が短いか長いか」ではなく、
長引いている理由を自分で仮説立てし、正しい順番で動けているかどうかです。
ここを誤ると、通るはずだったローンを自分の対応で落としてしまったり、通過してもスケジュールが崩れて違約金リスクを抱えることになります。
この記事では、よくある「一般的な審査日数の説明」で終わらせません。
- 3日否決/10日可決になる審査の中身の違い
- 審査担当が「優先して進めたい申込」と「後回しにしがちな申込」を分ける視点
- 不動産会社や銀行への進捗確認の、具体的な聞き方・タイミング
- 今すぐ自分でできるチェックと、ダメだったときの次の一手
までを一連の流れとして整理し、「待っているだけの時間」を「通過率と安全性を上げる時間」に変えるための実務だけを抽出しています。
この記事を読まずに「なんとなく不安なまま待つ」ことの損失は、金利の〇・数%どころではありません。場合によっては、せっかく見つけた物件を手放したり、急ごしらえの別ローンで数百万円単位の総支払額の差を生むこともあります。
このあと、あなたが得られるものを整理しておきます。
| セクション | 読者が手にする具体的な武器(実利) | 解決される本質的な課題 |
|---|---|---|
| 前半(事前審査期間の目安、長引く理由、審査パターン、自己診断) | 自分の申込が「危険な遅れ」か「許容範囲の遅れ」かを切り分け、どこで時間がかかっているかを推定できる判断軸 | 「長い=落ちるのでは」という漠然とした不安から抜け出せず、動くべきかどうか決められない状態 |
| 後半(コミュニケーション術、審査担当の視点、スケジュールシミュレーション、複数申込、最終対処) | 営業担当・銀行への具体的なアクションプランと、否決時も含めた次の一手までのシナリオを持てる | ただ待って手遅れになるリスクや、場当たり的な対応で将来の借入条件を悪くしてしまう状況 |
このまま読み進めれば、いまの「沈黙」が意味するものと、今日取るべき行動が具体的に決まります。
- 「事前審査の期間が長い…」その不安は何日目から“本気で”気にすべきか
- 住宅ローンの事前審査が長引く5大理由を「審査内容の中身」から読み解く
- 「長い=否決」とは限らない:業界で実際に起きている審査パターン3選
- 「自分の状態はどれ?」事前審査期間が長いときにまずチェックする7つのポイント
- 審査期間を縮める「コミュニケーション術」:不動産会社・銀行とのやり取りを止めないコツ
- 審査担当の頭の中で何が起きているか:プロが見る「ローン申込の優先順位」
- 事前審査の「遅れ」が本審査・融資実行・契約にどう響くのかを時間軸でシミュレーション
- 複数の金融機関に同時申込してもいい?「審査回数」×「リスク」のリアル
- それでも動きがないときの最終対処法:否決の場合に備えておく“次の一手”
- 執筆者紹介
「事前審査の期間が長い…」その不安は何日目から“本気で”気にすべきか
「今日も連絡なし…このまま進めて大丈夫?」
30代共働きで、転職してまだ1年経たない人ほど、この“連絡待ち地獄”で胃がキリキリします。
先に結論の目安だけ押さえておきます。
-
1〜3営業日以内:遅いどころか「むしろ普通〜かなり早い」
-
4〜7営業日:属性や書類次第でよくある範囲、まだ心配しすぎなくていいゾーン
-
8〜10営業日以降:契約スケジュールによっては「本気で」状況確認を始めたいゾーン
この目安は、後ろに控えている「売買契約のローン特約期限」「引き渡し日」とセットで見るのがポイントです。
一般的な審査日数の目安と、銀行・ネットバンク別のざっくり傾向
金融機関の“文化”によって、そもそものスピード感が違います。現場感覚を数値に落とすと、イメージは次の通りです(営業日ベース)。
| 種類 | 目安日数 | スピード感の特徴 |
|---|---|---|
| 都市銀行 | 2〜5日 | 事務処理体制が強く、標準属性なら早めに出ることが多い |
| 地方銀行 | 3〜7日 | 担当者確認が多段階になりやすく、ややゆっくりめ |
| ネット銀行 | 3〜10日 | システムは速いが、書類不備があると一気に長期化しがち |
| 住宅ローン専門会社 | 2〜7日 | 審査ロジックは速いが、属性が複雑だと慎重になる傾向 |
「ネット銀行だから即日でしょ?」と期待されがちですが、紙の原本確認や追加資料のやり取りがオンライン越しになる分、“不備が出た瞬間に一気に遅くなる”のが実際の姿です。
即日〜3日で審査結果が出るケース/1週間以上かかるケースの違い
同じ「30代共働き」でも、3日で終わる人と10日かかる人がはっきり分かれます。違いは属性の複雑さと、情報の“そろい方”です。
-
即日〜3日で出やすいケース
- 正社員勤務3年以上、ボーナス含め年収が安定
- 他社借入が少ない(マイカーローン程度)
- 源泉徴収票・給与明細・本人確認などが最初から全部そろっている
- 申込内容と書類の数字・勤続年数がピタッと一致している
-
1週間以上かかりやすいケース
- 転職1年未満、かつ共働き・副業収入あり
- 自営業やフリーランス、歩合給が多い職種
- 借入や完済履歴が多く、信用情報を丁寧に追う必要がある
- 提出書類に「抜け・誤記・説明不足」があり、金融機関側で質問を挟む必要が出る
現場では、「条件が悪い人」よりも、説明がちぐはぐな人の方が圧倒的に時間を取られがちです。
属性が多少不利でも、最初から資料と説明がきれいにそろっている申込は、3日程度でスッと可決になることがあります。
繁忙期・混雑状況・地方の金融機関など「時間が伸びやすい環境要因」
あなたの条件に問題がなくても、「外部要因」で待たされるケースも少なくありません。
-
繁忙期(2〜3月、9〜10月)
- 転勤・異動・決算期の関係で申込が集中
- 審査担当1人あたりの案件数が急増し、1〜2日単位での遅れが出やすい
-
地方銀行・信用金庫
- 店舗ごとの裁量や本部決裁ルートが長くなりがち
- 物件の担保評価を慎重に進めるため、特に田舎の土地は時間がかかることもある
-
システムメンテナンス・祝日を挟む週
- カレンダー上は「10日待っている」のに、営業日換算だと実質5日しか進んでいない、という見えないタイムラグが発生
この“環境要因”を無視して「もう1週間だからダメだ」と決めつけるのは危険です。
「営業日で何日か」「銀行の種類はどこか」「今は繁忙期か」を落ち着いて整理すると、本当に心配すべきタイミングが見えてきます。
住宅ローンの事前審査が長引く5大理由を「審査内容の中身」から読み解く
「もう7日目…これって落ちる前ぶれ?」
現場で申込内容を見ていると、時間が伸びる理由はほぼパターン化されています。数字の評価というより、「情報が揃うまでの停滞時間」がボディーブローのように効いてきます。
書類不足・提出書類のズレ:担当が一番時間を取られる“もったいない理由”
事前審査がダラダラ長くなる理由の1位は、圧倒的にこれです。
よくあるパターンは次の通りです。
-
健康保険証が「前の会社」のまま
-
源泉徴収票が直近ではなく2年前のもの
-
勤務先名と申込書の記載が微妙に違う
-
共働きなのに、配偶者の収入資料が途中で追加依頼になる
審査担当の手元では、「一度止めて、不動産会社に確認→お客さまに電話→書類再提出待ち」という流れが発生し、そのたびに1〜3営業日が平気で溶けます。
自営業・副業あり・共働きのように収入の種類が多いケースでは、最初から決算書・確定申告書・給与明細を一式そろえた場合と、「あとから追加でバラバラ提出」した場合で、結果まで2週間ほど差がつくことも珍しくありません。
書類で止まりがちな申込を整理すると、こうなります。
申込内容と書類で止まりやすいポイント比較
| 申込パターン | 早く進みやすいケース | 長引きやすいケース |
|---|---|---|
| 共働き正社員 | 源泉徴収票・健康保険証・住民票が2人分そろっている | 片方の資料が後出し、扶養関係の説明があいまい |
| 自営業+給与収入 | 確定申告3期分と給与明細を一度に提出 | 「直近1期だけ」や、売上と口座入金が合わず追加確認 |
| 転職1年未満 | 前職・現職の在籍期間と収入の説明が一貫 | 職歴の空白期間の説明がなく、質問が往復する |
書類不足そのものより、「指摘を受けてから出し直すまでの遅さ」が、トータル日数を伸ばしていきます。
希望額・借入金額と収入のバランスチェックに時間がかかるケース
審査が長くなる2つめの山場は、「この年収でこの借入額は背伸びしすぎていないか」というチェックです。
-
年収に対して返済比率が高い
-
教育ローンやマイカーローンが残っている
-
ボーナス払いを前提にした返済計画になっている
こうした場合、担当者は一発で「可」か「否」かを決めにくく、社内の上席決裁を回します。ここで3日で否決になる申込と、10日かかって可決になる申込の差が出ます。
-
返済比率オーバーが明らかで調整余地がない → 早めに否決
-
少し調整すれば通せる可能性がある → 物件価格や頭金、他社借入の整理を含めて慎重に検討
「時間がかかっている=見込みがあるから粘っている」というケースは、現場感覚として確かに存在します。
信用情報・完済状況の確認で止まりやすいパターン
3つめのボトルネックは、クレジットやスマホ分割、カードローンなどの信用情報の読み解きです。
-
延滞マークや強制解約がはっきり出ている
-
他社借入が多く、どれが完済予定なのか不明
-
名前の変更や住所の違いで本人特定に時間がかかる
このうち、「明らかなNG」が見えているケースはむしろ早く否決に振られやすく、悩ましいのはグレーゾーンです。
たとえば、過去に軽い延滞があるが現在は正常、完済予定のローンがある、といったケースでは、どこまで許容するかの社内判断に日数がかかります。
ここで申込内容と実態の説明が食い違うと、さらに時間が延びます。
-
「カードは使っていない」と申告 → 実際はリボ残高あり
-
「借入は車ローンだけ」と申告 → 実はフリーローンが複数
審査担当は数字そのものより、説明と信用情報の整合性をシビアに見ています。
担保物件や連帯保証人の確認がネックになるとき
最後の山場は、物件と連帯保証人まわりです。
-
新築マンションで販売戸数が多く、物件資料の確認に時間を要する
-
中古物件で再建築不可や違反建築の可能性があり、担保評価に時間がかかる
-
親を連帯保証人にするが、親の収入資料や資産状況がそろっていない
ここでは、不動産会社と金融機関の間で連絡が止まりやすく、「どこでボールが止まっているか」が見えにくくなりがちです。
実務では、物件評価や保証人の確認で2〜3営業日、追加資料のやり取りが入るとさらに数日という感覚です。
同じ「長い事前審査」でも、中身は
-
書類が揃うまで動きようがない「待ち時間型」
-
通すかどうかを本気で検討している「慎重審査型」
の2種類に分かれます。
自分がどちらに近いのかを把握できると、「ただ不安に待つ時間」を「先に手を打つ時間」に変えやすくなります。
「長い=否決」とは限らない:業界で実際に起きている審査パターン3選
「もう10日も連絡がない…これ、落ちたってこと?」
住宅ローンの現場を見ていると、実態は真逆のケースが少なくありません。ここでは、審査スピードの“裏側”で何が起きているかを、リアルなパターンで整理します。
3日で否決・10日で可決──スピードの差に隠れた審査基準のリアル
事前審査の世界では、早さ=良い/遅さ=悪いとは限りません。むしろ、はっきりNGな案件ほど処理が早く終わることがあります。
代表的なパターンを整理すると次の通りです。
審査スピードと中身の関係イメージ
| パターン | 結果までの日数 | 中で起きていること | よくある背景 |
|---|---|---|---|
| A:3日で否決 | 即日〜3営業日 | 信用情報・年収で明確に基準未達 | 長期延滞・多重債務・年収と希望額の差が大きい |
| B:5〜7日で可決 | 約1週間 | 基本スペック良好、確認は定型的 | 勤続3年以上・借入少なめ・会社員 |
| C:10日以上で可決 | 10〜14日 | 追加資料で“グレーを精査” | 転職1年未満・共働き・収入源が複数 |
特に多いのが、あなたのような30代共働き+転職1年未満+ボーナス併用といったケース。
このタイプは「全部を丁寧に確認すれば通る可能性がある」ため、審査側はすぐに切らず、時間をかけて組み立てを考えます。
ポイントは1つだけです。
- 3日否決より、10日可決の方が“まだ戦ってくれている”状態
連絡が遅いほど胃が痛くなりますが、審査の現場では「時間をかけてでも通せる条件を探している」ことが少なくありません。
自営業・副業あり・転職直後…属性が複雑な人ほど、慎重なローン審査になる理由
属性がシンプルな「会社員・勤続3年以上・単独名義」と違い、今の30代は収入の形がかなり複雑です。
複雑な属性で時間がかかりやすいパターン
-
共働きで2人とも転職1〜2年以内
-
副業収入(フリーランス/業務委託)がある
-
自営業+給与所得のミックス
-
育休復帰直後で年収が一時的にブレている
こうしたケースでは、審査担当は「単純な年収×返済比率」の電卓では済みません。
実務では、次のような追加チェックが走ります。
-
過去2〜3年分の確定申告書・源泉徴収票の整合性チェック
-
副業収入が継続性ありとみなせるか(毎年出ているか、金額が安定しているか)
-
転職前後で業種・職種が近いか(キャリアの一貫性)
このとき、最初から資料をフルセットで提出している人と、「足りない分をその都度出す人」とでは、体感で1〜2週間の差が出ることもあります。
審査側の心理としては、
-
条件が悪い人より、説明がちぐはぐな人に時間を取られやすい
-
「もう一度資料をお願いしたい」と言い出すタイミングにも神経を使う
という事情もあり、これが“期間の長さ”として表面化します。
決して「放置している」のではなく、複雑さと説明の一貫性が、あなたの案件の優先順位を左右していると考えてください。
明らかなNGは“早く”終わる? 否決パターンとグレーゾーンの見分け方
「長い=むしろ望みあり」のケースがある一方で、本当に危ないサインも存在します。
スピードだけに振り回されないために、「早い否決」と「時間がかかるグレー」を切り分けておきましょう。
よくあるパターンを、体感に近い形で並べるとこうなります。
否決・グレーの典型パターン
| 種類 | 進み方の特徴 | 中の状態イメージ | あなたが取るべき行動 |
|---|---|---|---|
| 早期否決パターン | 即日〜3日で「難しい」と回答 | 信用情報に重いキズ、年収に対して希望額が明らかにオーバー | 早めに借入額・期間・金融機関を再設計する |
| 放置に近い停滞 | 1週間以上、連絡も追加依頼もゼロ | 不動産会社と金融機関の間でボールが止まっている/優先度が下がっている | 自分から進捗確認+不足資料の有無を具体的に聞く |
| グレー精査パターン | 途中で追加書類の依頼が何度か来る | 「通せる条件がないか」細かくシミュレーション中 | 要求された資料を即日レベルで返し、説明を一貫させる |
特に意識してほしいのは、「音沙汰ゼロ」が続く状態は、否決より厄介ということです。
多くのトラブルは、
-
不動産会社「銀行から連絡がないから待ちましょう」
-
銀行「書類がそろっていないから進めにくい」
という“お見合い状態”で数日〜1週間が溶けるところから始まります。
ここで有効なのが、次のようなシンプルな一言です。
-「現状、追加でお出しできる書類はありませんか?」
-「どのポイントの確認に時間がかかっていますか?」
この2つを投げるだけで、
「収入の内訳をもう少し整理してほしい」
「奥さんの源泉徴収票がまだ届いていない」
といった、具体的な“詰まりどころ”が見えてきます。
時間が長いほど不安になりますが、長い=アウト、ではなく、「長いのに何も聞かれない」がアウトに近い。
ここを押さえておくと、待ち時間を「ただ不安になる時間」から、「通過率を上げる時間」に変えられます。
「自分の状態はどれ?」事前審査期間が長いときにまずチェックする7つのポイント
結果を待ちながら「この沈黙ってアウトのサイン…?」とスマホを何度も確認しているなら、闇雲に不安になるより自分の申込内容を“審査目線”で棚卸しした方が早いです。ここでは、現場で実際に審査が止まりがちなポイントを7つに圧縮しました。
年齢・収入・借入・希望額…通過基準のどこで時間を取られやすいか自己診断
まずは「属性」と「希望条件」のバランスが、審査担当の頭の中でどう見えているかをざっくり把握します。
以下の表で、自分がどこに当てはまるかをチェックしてください。
| 項目 | 比較的スムーズになりやすい例 | 時間がかかりやすい例 |
|---|---|---|
| 年齢 | 30〜40歳前半 | 20代前半 / 50代後半 |
| 雇用 | 勤続3年以上の正社員 | 転職1年未満・契約社員・自営+副業 |
| 収入 | 単独年収500万以上 | 共働き合算・歩合給メイン |
| 他の借入 | 車ローンのみ / 少額 | リボ・カードローン複数 |
| 希望額 | 年収の6〜7倍以内 | 年収の8倍超・頭金ほぼなし |
30代共働きで「転職1年未満+ペアローン+他に自動車ローン」という申し込みは、数字だけ見ると通りそうでも、社内ルールの確認が増えるため10日前後かかるケースが実務上よく見られます。
チェックのコツは次の3つです。
-
年収に対して借入額が大きすぎないか(目安:年収の7〜8倍を超えると要注意ゾーン)
-
転職直後・産休復帰直後など「収入が安定しているか説明が必要な要素」がないか
-
ペアローンや収入合算で「二人分の審査」が必要になっていないか
1つでも当てはまれば、「慎重審査モード」に入っている可能性が高く、結果が遅いこと自体はむしろ“まだ検討してもらえている”サインとも受け取れます。
クレジットカード・スマホ・完済していないローンの信用情報セルフチェック
次は、「自分の信用情報に地雷がないか」をざっくり洗い出します。信用情報そのものはCICやJICCで開示できますが、その前に思い出しチェックをしておくと、質問されたときに即答しやすくなります。
-
クレジットカードの支払いで、2カ月以上遅れた記憶がないか
-
スマホ端末代・家賃・奨学金の口座振替が落ちなかったことがないか
-
リボ払い・カードローン・フリーローンの残高と毎月返済額を把握しているか
-
過去5年以内に債務整理・任意整理・自己破産をしていないか
現場感として、「明らかな延滞がある人」は3日以内に否決、「ギリギリセーフかの判断」が必要な人は10日前後かかるパターンが多くなります。
心当たりがある場合は、不動産会社や銀行に聞かれる前に、次のように整理しておくと会話がスムーズです。
-
過去の延滞が「いつ・何回・いくら」だったか
-
すでに完済しているか・現在も返済中か
-
今後6カ月以内に完済予定の借入があるか
審査担当は「過去のミス」そのものより、「今きちんと管理できているか」の説明を重視します。曖昧な回答が続くと確認が増え、結果的に審査期間が延びます。
提出した資料・書類を洗い出し、「どこが不足・誤記になりやすいか」を確認する方法
事前審査が長引く理由として、実務で最も多いのが書類の不足やズレです。本人は「全部出したつもり」でも、金融機関のチェックリストとは噛み合っていないことがあります。
一度、次のようにメモ帳レベルで構わないので一覧化してみてください。
-
申込書に記入した内容
- 年収(額面・手取りのどちらを書いたか)
- 勤続年数(転職前の年数を足していないか)
- 他の借入(車・教育・カードローンを漏らしていないか)
-
提出した書類
- 源泉徴収票・住民税決定通知書
- 直近の給与明細(ボーナス込みかどうか)
- 確定申告書(自営業・副業がある場合)
- 健康保険証の種類(協会けんぽか組合か)
特に収入の種類が複数ある人(自営+会社員、副業あり、共働き)は、最初から必要な書類をフルセットで出せるかどうかで、審査が2週間単位で変わるケースが珍しくありません。
「何を出したか」を自分で一覧にしておくと、不動産会社への確認も具体的にできます。
-
「源泉徴収票は夫婦分とも銀行に渡っていますか?」
-
「妻の副業分の確定申告書は、1〜3期分すべて送れていますか?」
こうした質問ができるだけで、「説明がちぐはぐな人」から「話が早い人」にランクアップし、審査担当の優先順位が上がりやすくなります。
不動産との契約タイミング・ローン特約期日との“残り時間”を可視化する
最後に、「いつまでに結果が出ないとマズいのか」を時間軸で整理します。ここがあいまいなまま待っていると、ローン特約の期限切れで契約を後戻りできなくなるリスクが出てきます。
手元のカレンダーに、次の4つを書き込んでみてください。
-
事前審査を出した日
-
売買契約日
-
ローン特約の期限(契約書の“ローン特約条項”に記載)
-
引き渡し予定日・金銭消費貸借契約(本契約)の予定日
ざっくりした目安として、次のイメージを持っておくと危険ラインが読みやすくなります。
-
事前審査から7日までは「通常範囲」
-
10日を超えたら「不動産会社・銀行に進捗確認必須」
-
ローン特約期限の1週間前になっても結果が出ない場合は
- 特約期限の延長交渉
- 予備の金融機関への申込準備
まで同時に動く
「いつまでに」「誰と」「何を確認するか」をカレンダーに書き出すだけでも、不安はかなり減ります。結果待ちで胃が痛くなったら、まずはこの4ステップで、自分の状態を“審査目線”に翻訳してみてください。
審査期間を縮める「コミュニケーション術」:不動産会社・銀行とのやり取りを止めないコツ
「もう10日も連絡なし…ローンも家も、このまま宙ぶらりん?」
胃がキリキリし始めたら、テコ入れすべきは属性よりコミュニケーションの設計です。
進捗確認のベストなタイミングと、営業担当への聞き方テンプレ
現場で遅延が生まれやすいのは「不動産会社⇄金融機関の連絡が止まっているのに、誰も気づいていない時間」です。30代共働き世帯なら、ここを“仕組み化”して潰しておきたいところです。
目安となる進捗確認タイミングは以下です。
| タイミング | いつ | 目的 | 聞くべきポイント |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 申込翌営業日 | 受付確認 | 申込は正式受付になっているか |
| 2回目 | 3営業日目 | 書類チェック | 不足・疑問点は出ていないか |
| 3回目 | 7営業日目 | 審査状況 | どの工程で止まっているか |
| 4回目 | ローン特約1週間前 | リスク把握 | 期限までに結論が出そうか |
営業担当への聞き方は、「責める」のではなく「一緒に段取りを整える」トーンがカギです。
-
「今どの金融機関の、どの工程で止まっていそうですか?」
-
「銀行側から追加の質問が出ていないか、今日中に一度確認してもらえますか?」
-
「ローン特約の期日までに間に合うかどうか、現時点の見通しを率直に教えてください」
審査担当は、「条件が悪い人」より説明がちぐはぐな申込に時間を取られがちです。質問を先回りして潰せる依頼者は、処理の優先順位を上げてもらいやすくなります。
金融機関に直接相談してよいケース/まず不動産会社経由で動くべきケース
焦ると「もう銀行に直接電話した方が早いのでは?」と思いがちですが、やみくもに動くと逆に渋滞します。
| 相談先 | 直接OKなケース | まず不動産会社経由がよいケース |
|---|---|---|
| 金融機関 | 給与明細の追加、ボーナス時期の説明など、自分の収入条件の補足 | 審査進捗が知りたい、物件内容や担保評価に関する話 |
| 不動産会社 | ローン特約の期日調整、申込先の追加・変更の相談 | 銀行からの質問内容を整理して回答したい時 |
ポイントは、「誰が全体の交通整理をしているか」を明確にすることです。複数行に同時申込している場合、窓口を分散させるほど情報が錯綜しやすくなり、「説明の一貫性」に疑問符がつき、そこから審査に時間を取られるパターンが生まれます。
「状態がわからない」が一番危険──情報が落ちやすいポイントと対処法
事前審査が10日を超えても「どこで、何が原因で止まっているか誰も説明できない」状態は、現場感覚ではほぼボトルネック放置です。
情報が落ちやすい典型パターンはこの3つです。
-
不動産会社が銀行へFAX・メール送信したが、銀行側で未着扱いになっている
-
銀行の審査担当から不動産会社に追加質問が来ているが、営業担当が他案件で埋もれさせている
-
申込人への確認事項を、不動産会社が「忙しそうだから後でまとめて聞こう」と後回しにしている
これを防ぐために、進捗確認では必ず主語をはっきりさせた質問をします。
-
「銀行の審査担当の方から、いつ・どんな追加質問が来ていますか?」
-
「私が今すぐ出せる書類で、足りていないものは何ですか?」
-
「今日の時点で、誰の作業待ちになっている状態ですか?(銀行か、不動産会社か、私か)」
「誰の、どの作業待ちか」が言語化された瞬間から、待ち時間は行動時間に変わります。
事前審査のスピードを上げる最大の武器は、属性の良し悪しだけでなく、この情報の見える化スキルです。
審査担当の頭の中で何が起きているか:プロが見る「ローン申込の優先順位」
「年収も属性もそこまで悪くないのに、なぜこんなに待たされるのか?」
審査の現場では、あなたの「スペック」より先に、申込内容の整い具合とリスクの読みやすさで優先順位が決まります。
審査基準は数字だけじゃない?説明の一貫性・書類の整い具合が見られている話
審査担当が最初にチェックするのは、年収や勤続年数よりもストーリーが通っているかです。
-
申込書の職歴と源泉徴収票の勤務先がズレていないか
-
転職時期と年収の増減に説明がつくか
-
借入状況と信用情報の「残高・件数」が合っているか
ここがちぐはぐだと、担当者は「状況整理」から始めざるを得ず、結果として事前審査が長く見えることがあります。
申込の“読みやすさ”でいうと、次のような差が出ます。
| 申込タイプ | 審査担当から見た印象 | 動き方の傾向 |
|---|---|---|
| 数字と説明が一致 | リスクが掴みやすく、判断ラインを引きやすい | 多少属性が弱くても通過しやすい |
| 説明がちぐはぐ | 追加確認が多くなり、社内決裁も進みにくい | 日数だけ伸びて結果が読めない |
30代共働き・転職1年未満のケースは、「転職理由」「今後の収入見込み」まで含めて、最初の申込時点で説明できているかが時間を左右しやすいポイントです。
書類不足が“事務処理リスク”として評価されることがある理由
書類不足は、単なる「忘れ物」としてではなく、事務処理リスクとして見られる場合があります。
-
不足書類が多い
-
何度も差し替えが発生する
-
誤記が続く
この状態だと、審査担当の頭の中では次のような連想が働きます。
-
「本審査でも同じことが起きるのでは?」
-
「金消契約や融資実行の日程トラブルにならないか?」
-
「社内の関係部署を巻き込んだあとで書類ミスが出ると手戻りが大きい」
その結果、「処理がスムーズそうな案件」から先に片付けるという優先順位がつきやすくなります。
一方で、不足に気づいたあとに即日・正確に出し直す人は評価が変わります。「この人は依頼にきちんと応じてくれる」と分かれば、担当も安心して次のステップに進めます。
書類依頼が来たときのコツは、次の3つを徹底することです。
-
不明点はその場で全部質問して解消する
-
その日のうちに、まとめてデータと紙の両方を用意する
-
送付後に「届いているか」「これで足りるか」を一度だけ確認する
同じ収入でも通過・否決が分かれる、審査内容のグレーゾーン解説
年収や借入額がほぼ同じでも、「可決10日・否決3日」という差が出るゾーンがあります。
ここは、定量条件ギリギリ+定性的な安心感の組み合わせで決まります。
グレーゾーンでよく見られるチェックポイントは、次の通りです。
-
共働きか単独か、家計全体としての返済余力
-
転職後1年未満でも、同業種・年収アップかどうか
-
カード・スマホ・マイカーローンの支払い履歴に「うっかり延滞」がないか
-
妻の育休・復職予定をどう見込むか
このあたりで迷う案件ほど、社内で回覧される回数が増え、結果として日数も伸びやすいのが実務感覚です。
一方で、明らかなNG(長期延滞、多重債務、返済比率の大幅オーバーなど)は、むしろ短期間で否決が出やすくなります。
「長くて不安」というときほど、
-
説明の一貫性
-
書類の精度
-
家計全体のストーリー
この3点をもう一度整理して、不動産会社や金融機関に「こういう前提で見てほしい」とセットで伝えると、審査担当の頭の中の霧が一気に晴れ、優先順位も上がりやすくなります。
事前審査の「遅れ」が本審査・融資実行・契約にどう響くのかを時間軸でシミュレーション
「あと何日で結果が出るか分からないのに、契約日だけは迫ってくる」――胃がキリキリしてくるのは、この時間軸が頭の中で整理できていないからです。ここでは、30代共働き・転職1年未満のケースをベースに、どこで詰まると何が飛ぶのかを一気に見える化します。
事前審査→本審査→融資実行までのリアルな期間シナリオ
まずは、現場でよく見るタイムラインを数字で押さえておきます。
| フェーズ | 目安期間 | 転職1年未満・共働きで延びやすい理由 |
|---|---|---|
| 事前審査 | 3〜10営業日 | 勤続年数・収入合算の確認で補足資料が出やすい |
| 本審査 | 2〜3週間 | 源泉徴収票・就労証明・健康保険証など追加確認 |
| 金消契約 | 本審査承認の1〜2週間後 | 夫婦で仕事を休める日程調整が必要 |
| 融資実行 | 引き渡し当日〜前日 | 司法書士・売主都合で日程が固定されがち |
事前審査が10日→本審査開始が後ろ倒し→本審査も補足でさらに1週間、という「ズレの連鎖」が起きると、トータルで1カ月以上ズレることも珍しくありません。
ローン特約の期限・引き渡し日・金消契約…遅れが致命傷になるポイント
致命傷になりやすい“締切ポイント”は3つです。
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ローン特約期日(売買契約書に記載)
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金消契約日(銀行との正式なローン契約)
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引き渡し日(残代金決済・鍵の受け渡し)
特にローン特約は、1日でも過ぎると「ローン否決でも手付金が返らない」リスクが発生します。現場でよく起きるパターンは次のようなものです。
| タイミング | よくあるトラブル |
|---|---|
| 事前審査が長引く | ローン特約までに本審査結果が出ない |
| 本審査中に補足依頼 | 追加書類を出すのが遅れて期日ギリギリ |
| 金消契約の直前 | 勤務先や年収の訂正が入り、再審査で日程変更 |
「まだ大丈夫」ではなく、「このペースだとローン特約に間に合わないか」をカレンダー上で逆算するのが、生き残るコツです。
日数が読めないときに、契約条件やスケジュールを調整する相談方法
日数が読めないときに黙って待つのは最悪の選択です。不動産会社・金融機関・売主側に“同じ時間軸の地図”を配るつもりで動きます。
【不動産会社に伝えるべきポイント】
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ローン特約期日と、今日からの残り営業日
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事前審査の申込日と、どの金融機関か
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補足書類の有無(出した/これから出す)
伝え方のテンプレは、こんなイメージです。
「ローン特約が○月○日で、今日入れて残り△営業日ですよね。事前審査がまだ結果待ちなので、本審査スタートが遅れると不安です。特約期日の延長や、別銀行の同時申込も含めて、今できる選択肢を一緒に整理してもらえますか?」
この一言で、不動産会社側は
・売主に特約期限の延長交渉
・別銀行への並行申込の段取り
・金融機関への進捗確認
を動かしやすくなります。
事前審査が長引いても、「いつまでに何が必要か」を早めに共有した人から順番に、致命傷を避けてゴールにたどり着いているのが現場の実感です。
複数の金融機関に同時申込してもいい?「審査回数」×「リスク」のリアル
「この銀行から返事が来ないうちに、別の銀行も出しておいていいのかな…」
30代共働きで家探し真っ最中だと、ここが一番モヤっとするポイントになりがちです。同時申込は、使い方を間違えなければむしろ“時間と選択肢を買う武器”になります。
複数バンク同時申込のメリットと、信用情報上の扱い
事前審査を2〜3行に同時に出す最大のメリットは3つあります。
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どこか1行が遅れても、他行で結果が出て契約スケジュールを守りやすい
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金利だけでなく「借入可能額」「団信の条件」に幅が出る
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1行目が否決でも、すぐ次にバトンを渡せる
信用情報上は、住宅ローンの事前審査は「照会履歴」として一定期間残りますが、それだけでマイナス評価になるケースは多くありません。現場感覚として、一度に3行程度までなら違和感なく許容範囲という扱いが主流です。
注意したいのは、短期間に5〜6行へ連発すると、「なぜここまで急いで借りようとしているのか」というリスク視点で見られやすくなる点です。
同時申込を使うときは、不動産会社の担当者と相談しながら、本命・第二候補・保険の3本立てくらいに抑えるとバランスが取りやすくなります。
地方銀行・ネット銀行・住宅ローン専門会社の“審査のクセ”比較
同じ「住宅ローン」でも、プレイヤーごとに見ているポイントの濃淡が違います。事前審査が長引くかどうかにも、ここが直結します。
| 種類 | 強み・向いている人 | 審査のクセ・期間の傾向 |
|---|---|---|
| 地方銀行 | エリア密着・担当者と細かく相談したい人 | 勤務先や地域との付き合いを重視。転職1年未満は追加資料を求められやすく、そのぶん日数がブレやすい |
| ネット銀行 | 金利重視・オンライン完結したい人 | 書類の不備に非常にシビア。書類が完璧なら速いが、1枚不足すると一気に数日〜1週間伸びることもある |
| 住宅ローン専門会社 | 自営業・副業あり・複数収入の人 | 収入構成を丁寧に見てくれるが、そのぶん資料のボリュームが増え、審査もじっくりめ。10日前後は想定しておきたい |
30代共働きで転職1年未満、副業少しあり…というような属性だと、「ネット銀行1行+地銀1行+ローン専門1行」のように、タイプの違う組み合わせで同時申込することで、審査のクセに振り回されづらくなります。
希望額・金利より大事な、「通過チャンス」を広げる行動パターン
事前審査が長引く場面ほど、「どの銀行を選ぶか」より「どう申し込むか」で差がつきます。通過チャンスを広げるための行動は次の3ステップです。
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同じ情報を、全行にブレなく出す
年収、副業、借入状況の説明が行ごとに微妙に違うと、審査担当は「どれが本当?」と感じ、確認に時間を取ります。フォーマットを自分で作り、全行に同じ説明を渡すとスムーズです。
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収入の種類が多い人は、最初から整理して提出する
共働き+副業+歩合給のようなケースでは、源泉徴収票、給与明細、確定申告書をセット化して提出しておくと、2週間単位で結果が早まることがあります。
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不動産会社に「優先順位」と「期限」を明確に伝える
「本命はA銀行だけど、ローン特約期日までにどこか1行通ればいい」という本音を先に共有しておくと、担当者側もどこを急がせるべきか判断しやすくなります。
金利0.1%の差に目が行きがちですが、契約を守れるかどうかを決めるのは“通過スピードと本数”です。事前審査が長引いて胃が痛いタイミングこそ、複数申込を「保険」ではなく「戦略」として使うかどうかが、後戻りできるかどうかの分かれ目になります。
それでも動きがないときの最終対処法:否決の場合に備えておく“次の一手”
「もう10日たったのに連絡ゼロ…これ、さすがにヤバい?」
ここからは、胃がキリキリしているタイミングでも“感情ではなく手順”で動くための、最後のセーフティーネットをまとめる。
「否決」のサインが見えてきたときに、すぐにやるべきチェックと準備
まずは感覚ではなく、状況を整理する。
下の表で、自分がどのゾーンに近いかを確認してほしい。
| 状態のサイン | 否決リスク感覚 | 今すぐやること |
|---|---|---|
| 3営業日以内で「否決」と連絡 | 高 | 条件見直しと別銀行検討 |
| 7〜10日超で「追加書類」の依頼あり | 中 | 迅速に資料提出し内容を再点検 |
| 10日超・連絡が止まっている | 中〜高 | 不動産会社経由で詳細ヒアリング |
特に30代共働きで転職1年未満だと、勤務先・年収の裏取りが増えやすく、7〜10日コースは珍しくない。ここで焦って状況確認をサボると、ローン特約の期限切れという“ゲームオーバー”になりやすい。
やるべきチェックは次の通り。
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不動産会社から金融機関への進捗確認は本当に行われているか
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追加書類の依頼メールや電話を見落としていないか
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事前審査申込書と実際の条件(年収・勤続年数・借入残高)に食い違いがないか
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ローン特約の期限まで「あと何営業日」残っているか
ここで期限が10営業日未満なら、「否決になった場合の第二案」を同時に走らせる準備に入る。
借入金額・期間・種類を見直して再申込する現実的な方法
否決や“ほぼ厳しい”という匂いがしたら、「通る前提の金額」に下げて再設計する。
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借入金額の圧縮
物件価格の3〜5%だけ自己資金を増やすだけで、審査のハードルが一段下がるケースが多い。親からの援助や家具家電を後払いに回す方法も選択肢に入る。
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返済期間を伸ばす
返済期間を5〜10年延ばすと毎月返済額が下がり、返済比率の基準をクリアしやすくなる。将来余裕が出たら繰上返済で調整すれば、金利負担も抑えやすい。
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ローンの種類を切り替える
ネット銀行で厳しかった属性が、地銀や保証会社の違うローンだと通ることは珍しくない。変動金利にこだわり過ぎず、当初固定型での可決を狙うのも一手。
再申込の際に効く“現場ワード”を、不動産会社にそのまま伝えてほしい。
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「否決理由のポイントだけでいいので、返済比率か属性か、どこが重かったか教えてほしい」
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「通過に近づく金額や期間を、ざっくり教えてもらえますか」
この2フレーズで、営業担当も金融機関も「じゃあこのラインでやり直しましょう」と動きやすくなる。
将来の借入に響かせないために、信用情報とどう付き合うか
事前審査でつまずいたときに一番避けたいのは、「やみくもに申込を増やす」こと。短期間に複数の申込が並ぶと、与信側は「資金繰りに困っている人かもしれない」と慎重になる。
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直近6カ月以内のローン申込件数を増やし過ぎない
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クレジットカードの支払い遅延は即座に解消し、引き落とし口座の残高を常に多めにしておく
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使っていないカード・キャッシング枠は整理し、「借りられる枠」自体を減らしておく
そして一度否決されたあとに重要なのは、「何もせず放置」ではなく、条件を変えて再申込するか、一度半年ほどクールダウンしてから再挑戦するかを決めること。
30代共働き・転職1年未満なら、1〜2年後に勤続年数が伸び、年収も安定してくる可能性が高い。そのタイミングで再チャレンジできるよう、今は信用情報に傷を増やさない動き方を選んだ方が、将来の選択肢は確実に広がる。
執筆者紹介
主要領域は住宅ローン・個人向け与信の仕組み解説。信販・分割決済の実務に携わった経験から、審査担当がどこを見るか、書類不足がどう評価されるかといった現場感覚を一般の方向けに翻訳しています。本記事では販売側の利害から離れ、中立の立場で「通過率を上げるテクニック」よりも、仕組み理解と安全な判断材料の提供を重視して執筆しました。
