訪問販売の審査スピード10分台でクレジット失注を防ぐ実務チェック

訪問先のリビングで、クレジット審査の結果待ちが20分、30分と伸びていく。その間にお客様の表情が硬くなり、「やっぱり今日はやめておきます」で失注。
この状況を本気で変えたいなら、審査スピードを左右しているのは決済会社ではなく、あなたの加盟店情報と現場オペレーション側だと理解した瞬間から、10〜15分台への短縮が現実になります。

多くの訪問販売会社は、「もっと早い決済サービスはないか」「カード会社を変えれば審査が早くなるはず」と考え、EC向けの決済代行会社にオンライン申請を出します。GMOイプシロンやSquare、STORESのようなサービスに申し込み、「訪問販売・電話勧誘あり」と正直に記載した結果、「業種NG」「利用不可」で1〜2ヶ月ロスしているケースは珍しくありません。

本当の問題は、別のところにあります。

  • 加盟店審査とお客様(エンドユーザー)審査を混同している
  • 特定商取引法の表記や注文フォーム、サイトの記載が審査目線で整っていない
  • 現場の営業が、審査に必要な個人情報をその場で取り切れていない

この3つが揃うと、どの決済手段を導入しても「審査スピードが出ない」「審査結果の電話が増える」「通過率が安定しない」という悪循環から抜け出せません。

この記事では、訪問販売・高額リフォーム・不用品回収など審査が最も厳しい領域に特化し、次のポイントを実務レベルで解剖します。

  • ECや店舗と比べて、なぜ訪問販売の加盟店審査は時間がかかるのか
  • クレジットカード決済とショッピングクレジット、それぞれの審査フローとボトルネック
  • 審査スピードを10〜15分に近づけるための「事前準備チェックリスト」
  • 審査が早い会社が必ずやっている、特定商・商品説明・申込書の整え方
  • トラブル発生時に、その場で立て直すためのケース別対応

ここまで踏み込んだ「訪問販売 クレジット審査スピード」の解説は、一般的な決済サービス紹介記事にはまず出てきません。
決済手段のメリット紹介ではなく、「どこを直せば現場の失注が減るのか」を一点に絞っているため、この導入部分だけで判断して離脱するのは損失になります。

この記事を読み進めれば、次のような状態まで到達できます。

  • 審査待ち30分が常態化している原因を、加盟店側の構造として特定できる
  • 自社のサイト・特定商・申込書・営業トークを、審査目線でどこから直すか分かる
  • 決済代行とショッピングクレジットを、「通過率×スピード」で選び分けられる
  • 決済会社を無駄に乗り換えることなく、現場の失注を実務ベースで減らせる

この記事全体で手に入るものを、先に整理しておきます。

セクション 読者が手にする具体的な武器(実利) 解決される本質的な課題
構成の前半(業界構造・2レイヤー解説・NG申請・チェックリスト) 訪問販売に特有の審査フローと加盟店審査の中身を言語化し、自社サイト・特定商・申請内容をどこから修正すべきかが分かる。EC向け決済代行やSquareなどのサービスと自社業種の相性も事前に判断できる。 「なぜ自社だけ審査が遅いのか」「どこを直せばスピードが上がるのか」が曖昧なまま、場当たり的に決済サービスを乗り換えてしまう構造。
構成の後半(運用差・トラブル対応・決済手段比較・導入フロー・ログ) 申込書の書き方から現場での聞き取りテンプレまで、社内マニュアルに直結する運用ノウハウを獲得し、審査スピードと通過率を同時に引き上げられる。最後に「どのログを見れば、どこで時間が止まっているか」を自力で分析できる。 審査遅延や追加質問が発生しても原因を特定できず、「決済会社のせい」にして終わるだけで、現場の失注率がいつまでも下がらない状態。

この先は、一般論ではなく「審査を早く通す加盟店の裏側」を、チェックリストとケーススタディで具体的に分解していきます。現場でクレジット決済を使っているなら、そのまま読み進めてください。

  1. 訪問販売だけ「クレジット審査が遅い」…現場で何が起きているのか?
    1. 訪問先のリビングで30分待たされる…よくある失注シーン
    2. ECや店舗よりも加盟店審査がシビアになる業界構造
    3. 「審査が遅い=決済会社のせい」と決めつけたときに見落とすポイント
  2. 加盟店審査とお客様審査は別モノ:スピードを左右する2つのレイヤー解説
    1. 「加盟店の申請」に時間がかかる典型パターンと、通過までの時間軸
    2. 訪問現場でのクレジット審査フローを分解すると見える“ボトルネック”
    3. 経営実績よりチェックされる「ウェブサイト・特定商・商品表記」のリアル
  3. 訪問販売でやりがちなNG申請:EC向け決済代行に出して詰むケース
    1. GMOイプシロンに見る「訪問販売NG」の代表例から学べること
    2. 「オンライン申請すれば早い」は罠?ペイメントサービス選定の落とし穴
    3. SquareやSTORESと訪問販売の相性を“機能と審査項目”から読み解く
  4. クレジット審査スピードを10〜15分に近づけるための準備チェックリスト
    1. 特定商取引法の表記・注文フォームに抜けがあると、なぜ審査が止まるのか
    2. 審査項目を踏まえた「加盟店情報」の整え方(事業内容・商品取扱・ウェブサイト)
    3. 営業が現場で集めるべき“最低限の個人情報”と、その聞き方
  5. 訪問販売の「仕事の裏側」:審査が早い会社と遅い会社の決定的な違い
    1. 申込書1枚にかける時間が短い会社ほど、なぜ審査時間が長くなるのか
    2. 経営実績が乏しくても通過する会社が押さえている“3つのチェックポイント”
    3. 「一括払いしか提案できない会社」が人気を落としていくメカニズム
  6. 実際によくあるトラブルと、その場での立て直し方(ケーススタディ集)
    1. ケース1:信販側から「追加質問」の電話が入り、お客様の不信感が高まったとき
    2. ケース2:審査通過したのにキャンセル…説明フローのどこで信用を落としたか
    3. ケース3:加盟店審査の段階で“グレー商品”と誤解され、時間をロスした例
  7. 決済代行 vs ショッピングクレジット:訪問販売が選ぶべき“スピード設計”
    1. カード決済・ショッピングクレジット・オンライン請求のフロー比較
    2. 「通過率」と「時間」のバランスをどう取るか──一括では見えない判断軸
    3. 役務系ビジネスでショッピングクレジットが機能しやすい理由
  8. 導入ステップを間違えないための「加盟店フロー」実践マップ
    1. 申請前に必ずやるべき“内部監査”3ステップ(表記・フロー・トーク)
    2. 加盟店申請〜利用開始までで時間が溶けるポイントと、先回りのコツ
    3. 社内マニュアルに入れておきたい「クレジット利用時の質問テンプレ」
  9. それでも審査が遅いと感じたときに見るべき“3つのログ”
    1. どこで時間が止まっているかを可視化する「審査タイムライン」の作り方
    2. 決済会社を疑う前に、自社で見直すべきログとチェック項目
    3. スピードとコンプライアンスを両立させるための“落としどころ”とは
  10. 執筆者紹介

訪問販売だけ「クレジット審査が遅い」…現場で何が起きているのか?

訪問先のリビングで30分待たされる…よくある失注シーン

「ではクレジット審査をかけますね。少々お待ちください」

ここから30分、リビングの空気が一気に重くなる。外壁リフォーム300万円、不用品回収50万円。営業は雑談でつなぎ、お客様はスマホをいじりながら不安そうに時計を見る。結果、審査完了のタイミングでひと言。

「やっぱり今日はやめておきます」

この失注パターン、原因は“審査スピード”ではなく“審査に入る前の設計ミス”にあることが多い。典型的なのは次のようなケースだ。

  • 加盟店申請時の「事業内容」とサイトの表記がズレており、信販側の目視チェックが増えている

  • 特定商取引法の表記や注文フォームに抜けがあり、グレー案件として扱われている

  • 営業が現場で集めるべき個人情報を取り切れておらず、「追加確認」の電話が何度も入る

その結果、表向きは「リアルタイム審査」「平均10〜15分」と案内されているサービスでも、訪問販売だけ実質30分オーバーが常態化する。

ECや店舗よりも加盟店審査がシビアになる業界構造

同じクレジットでも、ECサイトや店舗と訪問販売では、そもそものリスク前提が別物だ。

項目 ECサイト 実店舗 訪問販売・電話勧誘
契約場所 顧客の端末 店舗 顧客の自宅
申込フロー 画面で自己入力 店頭で記入 営業が口頭誘導
トラブルリスク なりすまし・不正利用 返品 説明不足・押し売り

訪問販売は、特定商取引法で最も強く規制される取引形態の1つで、クレーム発生時のカード会社・信販会社の負担が大きい業種に分類される。このため、決済事業者や代行会社は、次の点をECより厳しく見る。

  • 役務・高額リフォーム・不用品回収など、トラブルが多い商品ジャンルか

  • 特定商取引法の表記が法律レベルで整っているか

  • ウェブサイト・パンフレットと営業トークの内容が矛盾していないか

ここを押さえず、EC向けのノリでオンライン申請だけ出すと「訪問販売NG」や長期保留になりやすい

「審査が遅い=決済会社のせい」と決めつけたときに見落とすポイント

現場でよく聞くのが「このカード会社は審査が遅い」「別の決済サービスに乗り換えたい」という声だが、実務で分解していくと、遅延の要因は半分以上が加盟店側の情報設計ミスにある。

特に見落とされやすいのは次の3点だ。

  • 加盟店審査の段階で詰んでいる

    • 事業内容の記載が曖昧
    • 特定商・プライバシーポリシーが未整備
    • サイト上にカード決済利用の痕跡がなく、「本当にこのフローで売るのか?」と疑われている
  • 訪問現場での申込情報が足りない

    • 住所・勤務先・連絡先のヒアリングが甘く、後追い確認が頻発
    • 申込書の書き方が営業ごとにバラバラで、目視チェックに時間がかかる
  • 商品・サービスの説明と書面が噛み合っていない

    • 役務期間や解約条件の説明が口頭と書面で違う
    • 「一括払い前提」のトークで押し切ろうとして、信販側から要注意加盟店としてマークされる

つまり、審査スピードを10〜15分台に縮めたいなら、決済手段選びよりも前に「加盟店情報・サイト・特定商・申込フロー」を総点検するのが最短ルートになる。

加盟店審査とお客様審査は別モノ:スピードを左右する2つのレイヤー解説

「審査が遅い」と感じている訪問販売の現場の9割は、2つの審査レイヤーをごちゃ混ぜにしています。
まずはここを切り分けないと、どれだけ決済サービスを乗り換えても“30分待ち”は消えません。

レイヤー 審査対象 タイミング 主なチェック項目 スピードへの影響
加盟店審査 あなたの会社 導入前 業種、取引法順守、サイト表記、商品内容 通過するまで決済開始不可
お客様審査 エンドユーザー 商談中 本人情報、支払能力、申込内容 現場での10〜30分のドキドキ

この2階建て構造を前提に、「どこで時間が溶けているか」を見抜くのがプロの視点です。

「加盟店の申請」に時間がかかる典型パターンと、通過までの時間軸

訪問販売は、ECや店舗より加盟店審査がワンランク厳しいのが実務の常識です。特に外壁・屋根リフォームや不用品回収は、カード会社から「高リスク業種」と見られがちで、以下のパターンで時間を食います。

  • 業種欄で「訪問販売」「電話勧誘」を正直に書いた途端、EC向け決済代行会社から利用不可のメール → ここで1〜2カ月ロス

  • 申請書の「取扱商品」と、ウェブサイトのサービス内容がズレており、「グレー商品では?」と解釈され追加確認が続く

  • 特定商取引法の表記が甘く、「役務提供開始時期」「中途解約」「クーリングオフ」の記載不足で再提出

ざっくりした時間軸の目安は次の通りです。

状態 加盟店審査の目安期間
書類・サイト・特定商が整っている 1〜2週間前後
訪問販売なのにEC向けサービスに申請 否決後、再選定で1〜2カ月ロス
商品説明とサイト内容に齟齬が多い 3週間〜1カ月以上

「どの決済代行を選ぶか」以前に、“加盟店として見られた時の顔つき”を整えた会社から、あっさり通過していくのがリアルです。

訪問現場でのクレジット審査フローを分解すると見える“ボトルネック”

次に、お客様側の審査フローです。訪問現場のクレジット審査は、シンプルに分解するとこうなります。

  1. 営業が申込書・タブレットに必要情報を入力
  2. 信販・カード会社へオンライン送信
  3. 自動与信+オペレーターの目視チェック
  4. 審査結果の返却(承認/否決/追加確認)

このどこで詰まるかを見ていくと、意外な事実が見えてきます。

  • 営業が「最低限の個人情報」をその場で聞き切れておらず、後から電話で“追い情報”を取りにいく → その間にお客様の熱が冷める

  • 申込書の字が読めない・数字が潰れている → 信販側が電話確認を挟むため、5〜10分余計にかかる

  • 事前説明と申込書の内容が違い、「本当にこの回数・金額で本人同意しているか?」と疑われ、オペレーター判断に時間がかかる

審査システムそのものより、「現場オペレーションの粗さ」が10分〜15分の差を生んでいるケースが多いです。

経営実績よりチェックされる「ウェブサイト・特定商・商品表記」のリアル

訪問販売オーナーほど、「うちは創業◯年だし売上もあるのに、なんで審査で揉めるんだ」と感じがちです。
ただ、加盟店審査の実務では、次の3点が経営実績より重く見られることが珍しくありません。

  • ウェブサイト

    • 役務や工事の内容が具体的に書かれているか
    • 料金体系が極端に不透明になっていないか
  • 特定商取引法の表記

    • 会社名・所在地・責任者・連絡先だけでなく、支払方法、役務提供時期、キャンセル・中途解約の条件まで書かれているか
  • 商品・サービスの表記

    • 「健康」「美容」「投資」など、クレームリスクが高いワードに偏っていないか
    • 「完全無料」「必ず儲かる」といった誤認を招く表現がないか

ここが曖昧なまま申請すると、「本当に訪問販売でこの商品を扱うのか?」「クレームになりやすい説明をしていないか?」と疑われ、目視チェックが増えます。

結果として、
・加盟店審査で何度も追加資料を求められる
・お客様審査でも“追加質問電話”が入りやすくなる

この二重苦で、現場の審査スピードがじわじわ削られます。

売上規模より先に、サイトと特定商と商品表記を整える。
ここを押さえた会社から、クレジット審査スピードは10分台に近づいていきます。

訪問販売でやりがちなNG申請:EC向け決済代行に出して詰むケース

「オンラインで5分申請、最短当日利用OK」。このキャッチに飛びついて申請した結果、1~2カ月クレジットなしで現場を回る羽目になる訪問販売会社は少なくない。ボトルネックは営業力ではなく、“決済サービスの前提がEC・店舗向け”なのに、訪問販売で無理やり使おうとしている構造ミスマッチにある。

訪問販売・高額リフォーム・不用品回収は、クレジットカード会社から見ると「チャージバックリスクが高い業種」に分類されやすい。にもかかわらず、ECカート連携前提の決済代行会社に申請してしまうと、審査スピードどころかスタートラインにすら立てないケースが頻発する。

ここを押さえないまま「どこが手数料安いか」だけで決めると、現場の30分待ちどころか、数週間~数カ月の売上機会を捨てることになる。

GMOイプシロンに見る「訪問販売NG」の代表例から学べること

EC向け決済代行の代表格として名前が挙がりやすいのがGMOイプシロンだが、公式情報ベースで見ても想定利用シーンの中心はECサイト・オンラインショップだ。訪問販売や電話勧誘販売については、多くの決済代行と同様、利用規約や業種一覧で制限・除外の対象になりやすい。

よくある失敗パターンは次の通り。

  • オンライン申請フォームで「訪問販売・電話勧誘の有無」を正直にチェック

  • 自社サイトには「訪問販売」「訪問見積もり」などの記載がそのまま残っている

  • リスク業種と判断され、利用不可または追加審査で長期化

ポイントは、「イプシロンが悪い」のではなく“EC専用レーンに、訪問販売という大型トラックで突っ込んでいる”状態になっていることだ。

「オンライン申請すれば早い」は罠?ペイメントサービス選定の落とし穴

訪問販売オーナーが時間を溶かす最大の要因は、「申請フローが短い=審査も早い」と誤解することだ。実際のところ、オンライン完結型サービスほど、画面上でYES/NOをはっきりさせるために業種制限が強く設定されている

次の比較を見てほしい。

項目 典型的なEC向け決済代行 訪問販売向けに実績のある信販・決済
想定業種 物販EC、デジタルコンテンツ リフォーム、不用品回収、役務
申請方法 完全オンライン 担当営業+書面
業種チェック フォームで自動判定 個別ヒアリング
審査スピード 早いがNGなら即終了 ヒアリング分だけ時間はかかる
リスク管理 業種で一律制限 トークスクリプトや特定商も評価

「オンラインで完了」がウリのサービスは、“話を聞かずに断るための仕組み”も同時に強い。訪問販売はそこに真正面からぶつかっている、という視点を持つだけで選定ミスは激減する。

SquareやSTORESと訪問販売の相性を“機能と審査項目”から読み解く

SquareやSTORESは、対面カード決済を手軽に始められるサービスとして有名だが、これも基本設計は店舗・イベント・小規模事業者向けだ。訪問販売が検討する際は、「使えるかどうか」よりも先に、“どんな前提で設計されているか”を読む必要がある。

Square/ STORES系と訪問販売の相性を、機能と審査観点から整理すると次の通り。

観点 Square/ STORESなど 訪問販売側で起きるギャップ
想定シーン 店舗レジ、タブレット会計 お客様宅のリビングでの長時間商談
決済金額レンジ 数千~数万円中心 50~300万円クラスの高額リフォーム
審査で見る情報 業種、売上規模、店舗情報、サイト 訪問販売・電話勧誘記載があると慎重になりやすい
利用規約の前提 継続課金や分割は限定的な扱い 実態は分割提案やショッピングクレジット希望が多い
トラブル時対応 チャージバック発生時の保留・停止 クレーム1件で口座保留→現金回収に逆戻りのリスク

現場感として、少額の出張サービス(5万前後の不用品回収や便利屋作業)なら相性はまだマシだが、外壁・屋根・太陽光などの高額リフォームで本格的に回すには、次のような課題が露わになる。

  • 1件あたり単価が大きく、チャージバック時のリスク説明が難しい

  • 分割ニーズに十分応えられず、「一括払いしか提案できない会社」と見なされる

  • 利用規約上グレーな運用を続けると、ある日突然アカウント停止のリスク

訪問販売でクレジット審査スピードを本気で上げたいなら、「オンライン申請の早さ」ではなく「業種理解の深さ」と「審査項目の透明さ」でパートナーを選ぶ必要がある。

その第一歩が、「EC向け決済代行のレーンには、最初から自社は乗れない前提で見る」ことだ。ここを腹落ちさせるだけで、審査待ち30分どころか、「審査スタートまで2カ月」という最悪の時間ロスを避けられる。

クレジット審査スピードを10〜15分に近づけるための準備チェックリスト

「訪問先のリビングで30分沈黙」か、「10〜15分でサクッと完了」かは、営業トークの上手さより事前準備の丁寧さで決まります。ここでは、審査スピードを現実的に引き上げるための“現場直結チェックリスト”をまとめます。

特定商取引法の表記・注文フォームに抜けがあると、なぜ審査が止まるのか

信販・決済代行会社は、訪問販売を「クレームが起きやすい高リスク業種」として見ています。そのため、特定商取引法の表記や注文フォームに少しでも穴があると、機械的にストップがかかります。

現場でよく見るストップ要因は次の通りです。

  • 特定商取引法のページに「役務提供時期」「クーリング・オフ」の記載抜け

  • 注文フォームに「総額」「支払回数」「クレジット利用の有無」が明記されていない

  • 現場で説明している金額と、ウェブサイト上の商品・役務の価格レンジが噛み合っていない

この状態で加盟店審査を出すと、審査担当は「説明とサイト記載の整合性チェック」に時間を取られます。結果として、同じ会社情報でも“整っている会社”と比べて1〜2週間は平気で遅れる肌感があります。

準備段階で必ず押さえておきたいのは次の3点です。

  • 特定商取引法のページを、訪問販売・役務提供を前提にリライトする

  • 注文フォームに「支払総額・支払方法・クレジット利用の選択欄」を必須項目で設置する

  • 営業トーク用の見積書と、サイト上の商品説明・料金表の表現を合わせる

「審査待ち30分」のかなりの割合は、この整備不足を加盟店審査で引きずっている結果です。

審査項目を踏まえた「加盟店情報」の整え方(事業内容・商品取扱・ウェブサイト)

訪問販売の加盟店審査では、「売上規模」より“何を・どう売っているか”の説明力が勝負になります。決済事業者が実際に見ている観点を、テーブルで整理します。

チェック観点 審査側が気にしているポイント 準備すべき加盟店情報
事業内容 訪問販売・電話勧誘の有無、クレームリスク 会社概要、販売チャネルの説明、営業フロー図
商品・役務 グレー商品か、誇大表示の有無 商品カタログ、施工内容一覧、NG商品を扱わない宣言
ウェブサイト 特定商・価格表示・申込動線の妥当性 特定商表記、料金ページ、申込フォームURL
代表・役員 過去のトラブル・他社解約履歴 略歴、他社加盟状況、反社チェック結果
オペレーション クレーム対応・キャンセルルール 規約、クーリング・オフ手続きマニュアル

ポイントは、「聞かれてから資料をかき集める」のではなく、「聞かれる前に1パッケージにして出す」ことです。

チェックリストとしては次を押さえておくと、通過率とスピードが一気に安定します。

  • 事業内容説明書(1〜2枚)を作り、「訪問販売での契約〜施工〜アフター」の流れを図解しておく

  • 商品・役務ごとに価格帯と提供範囲を明文化し、“グレーに見える表現”を削る

  • ウェブサイトのトップから3クリック以内で「特定商・料金・申込フォーム」に辿り着ける構造にする

  • 社内用に「過去クレーム事例と対応ルール」をまとめ、必要に応じて審査時に提示できるようにしておく

このレベルまで整えて申請すると、“怪しいから深掘り”ではなく“整っているから機械的に通す”側に振られやすくなります。

営業が現場で集めるべき“最低限の個人情報”と、その聞き方

加盟店審査が通っていても、現場でのクレジット審査が長引く会社には、共通のクセがあります。「お客様から聞く情報が足りていないのに、とりあえず審査に回す」動き方です。

訪問販売でショッピングクレジット・カード分割を使う場合、最低限押さえるべき個人情報は次の通りです。

  • 氏名(漢字・カナ)

  • 生年月日

  • 住所(建物名・部屋番号まで)

  • 電話番号(自宅・携帯)

  • 勤務先名と大まかな勤務形態(正社員・パートなど)

  • 世帯年収ゾーン

  • 同居家族構成(配偶者の有無など)

ここが曖昧なまま審査にかけると、信販会社から「追加確認の電話」が入りやすくなり、その電話が30分待ち・キャンセルの引き金になります。

聞き方のコツは、「審査のための取り調べ」ではなく、「工事トラブルを防ぐための確認」として位置づけることです。

  • 「工事の保証書とクレジット会社への情報を揃えるために、いくつか確認させてください」

  • 「お勤め先は、保証内容のご説明で必要になるので、正式名称だけ教えていただけますか」

  • 「審査がスムーズに終わるように、最初にしっかり情報を揃えておきますね」

こうした前置きを入れるだけで、聞きにくい年収ゾーンや勤務形態もスムーズにヒアリングできます。

社内では、次の2点をマニュアルに落としておくと、審査スピードが安定します。

  • クレジット利用時の「質問テンプレ」を作り、紙またはタブレットにして全営業に配布する

  • 「不足情報が1つでもある申込書は審査をかけない」ルールを徹底する

審査時間を10〜15分に収める会社は、例外なくこの“情報の先回り”が癖になっています。現場で集める情報と、加盟店として出している情報。この2つが噛み合った瞬間に、リビングでの沈黙タイムは消えていきます。

訪問販売の「仕事の裏側」:審査が早い会社と遅い会社の決定的な違い

「同じ信販会社・同じショッピングクレジットなのに、あの会社だけ毎回10分台で審査完了している」。
この“理不尽”に見える差は、センスではなくオペレーション設計の差だけで生まれます。

ここでは、外壁・屋根リフォームや不用品回収の現場で、本当に差がついているポイントだけを切り出します。

申込書1枚にかける時間が短い会社ほど、なぜ審査時間が長くなるのか

「申込書なんてサッと書かせて、早く信販に流した方がスピード勝負になる」と考える会社ほど、審査結果が出るまでに時間がかかります。理由はシンプルで、“早く出す”ことと“正しく出す”ことを混同しているからです。

審査が遅い会社の現場でよく起きているのは、この3つのパターンです。

  • 住所・勤務先・電話番号の聞き方がバラバラで、後から「確認のための追加電話」が発生

  • 特定商取引法の説明フローが営業ごとに違い、信販側の録音チェックでストップ

  • 申込書の記載ミスが多く、メールやFAXでの再送依頼が常態化

結果として、お客様の前で入力する時間は短く見えても、その裏で信販・決済代行会社が“補正作業”に追われている状態になります。

一方、審査が早い会社は、あえて「申込書1枚に5〜10分、丁寧に時間をかける」運用に振っています。

申込書に時間をかける会社とそうでない会社の違いを整理すると、こうなります。

項目 早く見えて遅い会社 ゆっくり見えて早い会社
申込書記入時間 3分 7〜10分
質問の仕方 営業のアドリブ 台本・テンプレート通り
記載チェック ほぼノーチェック ダブルチェック必須
追加質問の発生 2〜3回/件 発生 月に数件レベル
審査スピードの体感 毎回20〜30分 10〜15分台が多い

見た目の“スピード感”ではなく、信販側での再チェックをゼロに近づける設計をしているかどうかが、審査時間を決めています。

経営実績が乏しくても通過する会社が押さえている“3つのチェックポイント”

「うちは新設法人だから」「個人事業だから」と審査を怖がるオーナーは多いですが、現場感覚では、決定打になっているのは“年商”より“情報の整い方”です。

経営実績が薄くても、通過しやすい会社が徹底しているチェックポイントは3つだけです。

  1. ウェブサイトと申請内容の一貫性

    • サイトの事業内容・商品説明と、加盟店申請書の「取扱商品」「役務内容」がズレていないか
    • 訪問販売なのに、ECカート前提のような記載になっていないか
  2. 特定商取引法の表記と現場トークの一致

    • クーリングオフ・支払方法・役務提供期間の表記が、営業トーク・申込書と同じか
    • 「クレジット払いできます」とサイトに書いているのに、決済手段の説明が現場で足りていない状態になっていないか
  3. “グレー商品”に見えない商品区分の書き方

    • 「お得パック」「特別プラン」など、内容が伝わらない商品名だけにしていないか
    • 役務系なら、「外壁塗装工事一式」「不用品回収・搬出サービス」など、中身が一目で分かる表現にしているか

これらを整えると、信販側の視点から「何を、誰に、どう売る会社なのか」が一瞬でイメージできるため、追加確認が激減し、スコアリングも安定します。

「一括払いしか提案できない会社」が人気を落としていくメカニズム

訪問販売の現場では、今も「現金一括」「銀行振込一括」だけで押し切ろうとする会社があります。短期の入金は確かに楽ですが、中長期では集客力と成約率を同時に削っている状態になりがちです。

背景には、こんな構造があります。

  • 単価50万〜150万クラスの商品を、一括前提で提案すると、そもそもテーブルに座れるお客様が減る

  • 「クレジット払い・ショッピングクレジット・オンライン請求」など複数の決済手段を用意している会社ほど、広告からの反応率が高くなる

  • 支払手段の選択肢が少ないと、お客様は「万が一のときに逃げ場がない」と感じ、クレームリスクを警戒して離脱する

支払手段の数は、そのまま「お客様の安心できる逃げ道の数」になります。

訪問販売で“選ばれる会社”が当たり前にやっていることは次の通りです。

  • クレジットカード決済とショッピングクレジット、どちらも導入し、審査スピードを把握したうえで提案順序を設計

  • 「月々いくら」から説明し、一括は“選べるオプション”にする

  • 現場トーク・サイト・特定商表記の全てで、利用できる決済手段を明記

一括払いに固執する会社ほど、「高い会社」「今どきじゃない会社」というレッテルを貼られやすくなります。
審査スピードを武器にするなら、支払手段そのものを“売り方の設計”として見直すことがスタートラインになります。

実際によくあるトラブルと、その場での立て直し方(ケーススタディ集)

「審査が遅い会社」には、だいたい同じ“つまずきポイント”がある。3つのケースを押さえておくと、現場での立て直し力が一気に変わる。

ケース1:信販側から「追加質問」の電話が入り、お客様の不信感が高まったとき

外壁リフォーム200万円、ショッピングクレジットで申込。
審査中にお客様の携帯へ信販会社から電話。「勤務先の在籍年数」「他社借入」などの確認が入り、リビングの空気が一気に重くなるパターンだ。

ここでのポイントは2つ。

  • 追加質問の“内容”はコントロールできないが、“心の準備”はコントロールできる

  • 営業が事前に説明していないと、「この会社、大丈夫か?」に直結する

事前トークのひな形は、最低でも次のレベルは入れておきたい。

  • 「クレジット会社から勤務先やお勤め年数をお電話で確認させていただくことがあります」

  • 「カードのご利用状況まではこちらも知りませんので、ご安心ください」

この一言があるだけで、同じ“追加電話”でも不信感ではなく「そういうものか」で受け止めてもらいやすい。

ケース2:審査通過したのにキャンセル…説明フローのどこで信用を落としたか

審査結果は「通過」。ところが翌日「家族に反対されて…」とキャンセル。
現場を分解すると、次の抜けが重なっていることが多い。

  • 特定商取引法の説明が「紙を渡して終わり」になっている

  • 月々の支払額だけを強調し、支払回数と総支払額の説明が浅い

  • クレジット契約の相手が「加盟店」ではなく「信販会社」である説明がぼやけている

よくあるNGフローと、信頼を落としにくいフローを並べると、違いがはっきりする。

項目 よくあるNG 信頼を守るフロー
特定商の説明 「ここに書いてます」で終わり 要点3つを声に出して読み上げる
支払説明 月額だけ提示 回数・総額・支払開始月まで口頭確認
契約相手 ほぼ触れない 「お支払い相手はこの信販会社です」と書面を指差し

審査通過後に家族会議でひっくり返るのは、「情報量」ではなく「説明の透明度」で負けているケースが多い。

ケース3:加盟店審査の段階で“グレー商品”と誤解され、時間をロスした例

新設の不用品回収業者がクレジット決済を導入しようとして、加盟店審査で2カ月止まったケースがある。理由は、ウェブサイトのサービス紹介がざっくりしすぎて「買取か?投資商材か?」と誤認されたことだった。

よくあるボトルネックは、次の3つ。

  • サイトに「高額収入」「資産形成」など、金融商材を連想させるワードが散らばっている

  • 特定商取引法の表記に役務内容の具体的な記載がなく、「コンサル」「サポート」だけになっている

  • 申請書の事業内容とサイトの表記が微妙に違う

加盟店側でできる“即効性のあるテコ入れ”は、次の順番が速い。

  1. サイトと特定商の「事業内容」「商品・役務名」を、申請書と同じ表現にそろえる
  2. 「投資」「副業」など誤解を招く単語を削り、実際の作業内容(回収・運搬・クリーニングなど)を書く
  3. 信販や決済代行会社に、怪しまれやすいポイントを事前にメールで相談しておく

ここを整えるだけで、「グレーに見えるから追加確認」が減り、クレジット審査スピードが目に見えて変わる。

決済代行 vs ショッピングクレジット:訪問販売が選ぶべき“スピード設計”

訪問先のリビングで30分待たせるか、10分で「ご契約完了メール」まで出せるか。分かれ目は、どの決済手段を、どんな順番で使うかという“スピード設計”にあります。

カード決済・ショッピングクレジット・オンライン請求のフロー比較

まずは、訪問販売で実際に使われる3パターンを、審査スピード目線で並べてみます。

決済手段 審査の主体 現場での流れ スピード感 相性が良い商品・役務
カード決済(決済代行) カード会社・代行会社 端末やオンラインでカード情報入力→オーソリ審査 30秒〜数分(※加盟店設計が整っている前提) 〜30万円前後の一括・少額リフォーム
ショッピングクレジット 信販会社 申込書 or オンライン申請→個人審査→結果連絡 10〜30分がボリュームゾーン 30万〜200万円クラスの高額リフォーム・役務
オンライン請求(後払い的なフロー) 決済事業者 現場は申込のみ→後日請求メール→カード/振込 現場は数分、入金確定は後日 小工事、不用品回収の少額スポット

ここで鍵になるのが、「加盟店審査」と「個人の審査」がどこで発生しているかです。
訪問販売で審査スピードがブレる会社は、ここを混同したままサービスを選び、結果として「カードは速いはずなのに、うちだけ遅い」という状態にハマりがちです。

「通過率」と「時間」のバランスをどう取るか──一括では見えない判断軸

訪問販売オーナーが見落としがちなのは、「早い決済=現場での成約率が高い」とは限らない点です。現場で数字を追っていくと、次のような傾向が見えてきます。

  • カード決済のメリット

    • 少額ならオーソリ審査のみでスピード優位
    • すでにカードを持っているお客様には説明が短くて済む
  • カード決済の落とし穴

    • 高額になると利用可能枠に引っかかり、通過率が一気に落ちる
    • 再決済やカード変更が入ると、お客様の不信感が増幅しやすい
  • ショッピングクレジットのメリット

    • カード枠とは別枠で審査されるため、高額でも通過率が安定しやすい
    • 分割回数やボーナス併用など、提案の幅が広く「家計の財布」に合わせやすい
  • ショッピングクレジットの落とし穴

    • 審査に必要な個人情報が多く、営業の聞き方が下手だと時間だけが伸びる
    • 説明不足のまま申込を進めると、審査通過後のキャンセル率が跳ね上がる

現場でスピードと通過率の両方を取りに行くなら、発想を変えた方がいいです。
「どれか1本に決める」のではなく、「客層と単価で、最初に切るカードを変える」という考え方に切り替えます。

  • 〜30万円・短期工事 → カード決済をファースト提案

  • 30万〜200万円・屋根外壁・太陽光など → ショッピングクレジットをメイン、カードはサブ

  • 少額の追加工事・不用品回収のオプション → オンライン請求で後追い決済

この「単価帯×決済手段」のマトリクスを社内マニュアルに落とし込めている会社ほど、審査スピードと成約率のブレが小さいのが実務の感覚です。

役務系ビジネスでショッピングクレジットが機能しやすい理由

外壁塗装、屋根リフォーム、不用品回収の長期パック、ハウスクリーニングの年間契約。こうした役務系ビジネスでショッピングクレジットが使いやすいのには、現場ならではの理由があります。

  1. 「月々いくら」で話せると、価格のハードルが一気に下がる
    150万円の屋根工事も、「月々1万円台」として説明できれば、リビングでの心理的負担が激減します。家計の現金残高ではなく、毎月の可処分所得に合わせて提案できるのが強みです。

  2. 工事完了や役務提供のタイミングと、信販会社の立替が連動しやすい
    決済代行のカード一括だけに頼ると、「工事前に全額決済してもらう」か「完工まで売掛で抱える」かの二択になりがちです。ショッピングクレジットなら、契約完了と同時に信販会社との契約も成立し、キャッシュフローの読みやすさが段違いになります。

  3. 訪問販売・役務向けに審査項目が設計されているケースが多い
    信販会社は、特定商取引法や役務提供のリスクを前提に審査フローを組んでいます。加盟店情報として、事業内容や商品・役務の提供条件、クーリングオフ対応をしっかり記載しておけば、「訪問販売だから遅い」というよりも「情報が足りないから遅い」状態を避けやすいのが特徴です。

カード決済を悪者にする必要はありませんが、高額役務をカード一括だけで押し切ろうとすると、スピードも通過率もどこかで頭打ちになるのが現場のリアルです。
「スピード設計」は、決済代行とショッピングクレジットをどう組み合わせるかから逆算した方が、訪問販売ビジネス全体の数字が整いやすくなります。

導入ステップを間違えないための「加盟店フロー」実践マップ

「申請さえ出せば、そのうち使えるようになるだろう」
このノリで加盟店フローを進めると、現場では平気で1〜2カ月、売上が蒸発する。
審査スピードを10〜15分に縮めたいなら、申請前〜社内マニュアル整備までを“決済導入プロジェクト”として設計することが近道になる。

申請前に必ずやるべき“内部監査”3ステップ(表記・フロー・トーク)

訪問販売で加盟店審査を通し、現場のクレジット審査も早く回すには、「内部監査」を挟むかどうかで結果が真逆に分かれる。チェックすべきはこの3つ。

  1. 表記(特定商・サイト・パンフの記載)

    • 特定商取引法の表記は、訪問販売なのに「通信販売」になっていないか
    • クレジット決済の有無、分割・ボーナス払いの可否を曖昧にしていないか
    • ウェブサイトの事業内容と、加盟店申請書の「業種・商品」が噛み合っているか
  2. フロー(申込〜工事・役務提供までの流れ)

    • 申込書→重要事項説明→工事日程確定→完了確認→請求、の順番を紙で図解できるか
    • 「申込だけ取って放置」のような、信販側が嫌う運用になっていないか
    • 不用品回収や便利屋なら、現場見積り→同意→作業→確認→決済の流れが一枚で説明できるか
  3. トーク(営業トークと書面内容の整合性)

    • 営業が使うセールストークと、特定商・申込書の文言がズレていないか
    • 「今日だけ特別価格」と言いながら、書面では通常価格のままになっていないか
    • クレジット利用時の説明(支払回数・支払総額・手数料負担者)を、全員同じ言い回しで説明できているか

許可を出す信販会社・決済代行会社は、「表記・フロー・トークがセットで整っているか」を一体で見ている。
ここがバラバラだと、審査担当は「これは本当に安全な加盟店か」を確認するために、審査項目を増やすしかなくなり、その分スピードが落ちる。

加盟店申請〜利用開始までで時間が溶けるポイントと、先回りのコツ

訪問販売は、ECや店舗よりも加盟店審査のハードルが高い。
特に、高額リフォームや不用品回収では、次のポイントで時間が溶ける。

フェーズ 時間が溶ける典型パターン 先回りのコツ
申請準備 事業内容・商品説明が抽象的で再質問が続く 「外壁塗装一式」「不用品回収(家庭向け)」など、具体的に記載
審査中 ウェブサイトの表記不備で追加資料を求められる 事前に取引法表記・料金表・写真を整え、URLと一緒に提出
利用開始前 社内オペレーションが未整備で、使い方の確認が長引く 申込書記入例・説明フローを先に社内研修しておく

特に多いのが、「EC向けオンライン申請に出してから『訪問販売NG』と判明し、1〜2カ月ロスする」パターン。
SquareやSTORESのようなサービスは、店舗・EC前提の決済手段として設計されており、訪問販売・電話勧誘は利用条件の外に置かれていることがある。

申し込み前に、次を最低限確認したい。

  • 利用規約に「訪問販売」「電話勧誘販売」の可否が明記されているか

  • 役務系(ハウスクリーニング、便利屋、エステなど)の取り扱い制限がないか

  • ショッピングクレジットを使う場合、加盟店審査で見られる「クーリングオフ対応」「キャンセル規定」を書面で提示できるか

ここを読み飛ばしてから「オンライン申請すれば早い」と動くと、審査落ち→別の決済事業者を検索→再申請という“時間の二重投資”が待っている。

社内マニュアルに入れておきたい「クレジット利用時の質問テンプレ」

現場で審査が止まる最大の理由は、「営業がクレジット審査に必要な個人情報を、一度で取り切れていないこと」。
その場で2〜3回も追加電話をすれば、お客様の警戒心は一気に上がる。

社内マニュアルには、次の質問テンプレをそのまま入れておくと、審査スピードが安定する。

  • 「本日のお支払い方法ですが、クレジットの分割払いと一括払い、どちらをご希望ですか?」

  • 「クレジット審査では、【ご住所・お勤め先・ご年収・ご家族構成】を確認させていただきます。保険の申込時のようなイメージです。今から5〜10分ほど、お時間よろしいでしょうか?」

  • 「審査の結果は、早ければ10〜15分ほどで分かります。結果が出るまでの間に、工事の日程や作業工程をご説明してもよろしいでしょうか?」

  • 「もし審査が通らなかった場合のために、銀行振込や一括払いのプランも合わせてご案内しておきますね。」

ポイントは、最初の一言で“聞く項目の範囲”と“所要時間”を宣言すること
これだけで、お客様の「どこまで聞かれるのか」「どれくらい待つのか」という不安を先に潰せる。

営業マニュアルには、次の3点もセットで整理しておきたい。

  • クレジット利用時に必須の項目リスト(審査会社ごと)

  • お客様からよく出る質問と、その回答例

  • 審査中の時間を有効活用するための説明コンテンツ(施工写真、ビフォーアフター、保証内容)

加盟店フローは、「審査に出すまで」ではなく、「営業が現場でストレスなく回せる状態になるまで」が完了ライン。
ここまで設計しておくと、訪問先のリビングで30分固まる時間が、じわじわ10〜15分に縮んでいく。

それでも審査が遅いと感じたときに見るべき“3つのログ”

「現場で30分待たされてるのに、社内では“今日も問題なし”で片づけられている」
このギャップが埋まらない限り、審査スピードは一生変わりません。
最後は“感覚”ではなく“ログ”で現場をひっくり返します。

どこで時間が止まっているかを可視化する「審査タイムライン」の作り方

まずやるべきは、感情抜きのタイムライン化です。1件ごとに、最低この4つの時刻を必ず残します。

  • 営業が申込書を書き終えた時刻

  • 信販・決済システムに送信した時刻

  • 審査側からの第一次応答(承認/否決/追加質問要請)の時刻

  • お客様へ結果を伝えた時刻

この4点だけでも、どこが“詰まりポイント”かが一気に見えます。

区間 何を測るか 遅延していた場合の典型原因
① 申込完了→送信 営業の入力速度・漏れ 申込書の書き方がバラバラ、必須項目の抜け
② 送信→第一次応答 審査システム側 特定商・サイト表記との齟齬、商品内容の不明瞭さ
③ 応答→お客様伝達 社内オペレーション 営業が他作業中、社内承認フローが二重三重

この表を“1週間分まとめて眺める”だけで、
「審査会社が遅い」のか「営業の送信が遅い」のか、「追加質問が多い」のかが数字で割り出せます。

決済会社を疑う前に、自社で見直すべきログとチェック項目

審査タイムラインを取ったら、次はログの質です。訪問販売で本当に効くのは、この3カテゴリ。

  • 加盟店情報ログ

  • 申込内容ログ

  • コミュニケーションログ(電話・メール)

それぞれ、最低限このチェックを入れておくとボトルネックが浮かび上がります。

1. 加盟店情報ログ(マスタ側の問題を洗い出す)

  • 特定商取引法の表記と、加盟店申請時の「事業内容・商品説明」は一致しているか

  • ウェブサイトに「訪問販売」「電話勧誘」が明記されているか

  • 過去3ヶ月で、加盟店側情報の修正指示が何回入っているか

2. 申込内容ログ(現場の記入精度を可視化)

  • 追加質問が入った案件の共通点(年齢ゾーン・商品種別・金額帯)

  • 否決案件で、実は“情報不足で再申請”になっていた件数

  • 営業ごとの「1回で通る率」(追記・再送信なしで通過した割合)

3. コミュニケーションログ(不信感の火種を潰す)

  • 同じお客様に、何回電話・メールで追加確認をしているか

  • 信販会社からのメール・FAX返信を、現場に共有するまでの平均時間

  • 「追加質問が来やすいフレーズ」を社内NG集として溜めているか

ここまで洗って「それでも審査会社だけが原因だ」と言えるケースは、実務上はかなり少ないです。
多くの現場で、半分以上は自社オペレーションと情報の出し方に原因があります。

スピードとコンプライアンスを両立させるための“落としどころ”とは

訪問販売の場合、「速さ」と「コンプライアンス」は綱引きになります。
片方だけを取りに行くと、もう片方が必ず崩れます。落としどころは、次の3点を揃えることです。

  1. “10〜15分以内ならOK”という社内基準を決める
    3分以内にこだわると、取引法や本人確認を雑にしがちです。訪問販売で現実的なのは「10〜15分で結果が見える運用」。このレンジを超えた案件だけ原因調査する、という線引きを明文化するとブレません。

  2. 「聞き方マニュアル」で再質問の回数を減らす
    お客様の個人情報を一度で取り切る“質問テンプレ”を標準化すると、「追加で生年月日を…」「勤務先の正式名称を…」といった後追い電話が激減します。再質問1回減るだけで、心理的キャンセル率は目に見えて下がります。

  3. グレーを攻めない商品設計に寄せる
    信販側が「役務の実態がイメージしにくい」「成果保証なのかどうか曖昧」と感じる商材ほど、審査時間は伸びます。表現を変えるだけで“グレー商品扱い”を避けられるケースも多いので、商品ページ・特定商表記の文言はログを見ながら定期的に書き換えるべきです。

審査スピードは「いい決済会社を捕まえた会社」ではなく、
ログを取り、原因を言語化し続けた会社から順番に速くなっていきます。
タイムラインと3つのログを押さえれば、「訪問先リビングでの30分待ち」は、ちゃんと“10分台の勝負”に変えられます。

執筆者紹介

このチャットから把握できる範囲では、執筆者ご本人の「事実として確認できる経歴・実績数値」が一切提示されていないため、具体的な実績や肩書きを含む紹介文を作ると嘘や創作を含む可能性があり、お示しの「100%事実のみ」という条件を守れません。

そのため、「主要領域・実績系・特徴」を埋め込める“ひな型”のみをお渡しします。実際にお使いになる際は、【】内をご自身の事実で差し替えてください。

――ここからコピー用――
主要領域は【訪問販売・高額リフォーム・不用品回収などのクレジット審査運用】。これまで【〇社・〇案件】の加盟店フロー整備に関わり、審査スピードと通過率の両立を実務レベルで支援してきました。「決済会社任せにせず、加盟店側の情報設計と現場オペレーションを変える」という考え方を軸に、特定商取引法の表記・申込書・営業トークまで一気通貫で言語化するのを得意としています。
――ここまでコピー用――