💡 結論(要点まとめ)
Googleマップで距離を測定する方法をスマホ(iPhone/Android)とPC別に分かりやすく解説!直線距離と道路距離(ルート)の違いや、通勤手当・不動産徒歩80mルールの公的基準、高低差の反映仕様まで網羅。距離が測れない原因と対処法
この記事でわかること
- Googleマップで測った直線距離と実際の道路距離の違いは何ですか?
- Googleマップの距離測定は高低差(坂道や山)も考慮されますか?
- スマホのGoogleマップアプリで複数地点の合計距離を測るには?
Googleマップの距離測定は、スマホなら地図の長押しメニュー、PCなら右クリック操作で簡単に直線距離を算出できます。
「グーグルマップ 距離 測定」で調べる方の多くが直面するのが、表示された数値が「直線距離」なのか「道路距離」なのかという問題です。通勤手当の算出や不動産の徒歩分数表示では道路距離が基準となるため、直線距離のまま申請すると手続きのやり直しが発生します。操作手順や複数地点の指定方法をはじめ、国税庁や不動産公正取引協議会の公的ルール、Google公式の標高差に関する仕様まで実務に役立つ知識を整理しました。
Googleマップで距離測定する2つの方法(直線距離 vs 道路距離)
Googleマップで距離を調べる際は、目的に合わせた機能の使い分けが必要です。地点同士をまっすぐ結ぶ「距離を測定」と、実際の道路に沿って計算する「ルート検索」には大きな違いがあります。
直線距離と道路距離(ルート検索)の違いが一目でわかる比較表
| 比較項目 | 距離を測定(直線距離) | ルート検索(道路距離) |
|---|---|---|
| 測る対象 | 2地点を直線で結んだ長さ | 実際の道路・歩道に沿った長さ |
| 操作 | スマホ:長押し→距離を測定/PC:右クリック | 目的地入力→経路ボタン |
| 建物・川・線路 | 無視して貫通する | 迂回して計算される |
| 所要時間 | 出ない | 徒歩・車・電車別に表示 |
| 向いている用途 | おおまかな遠さ、土地の広さ、地図上の作図 | 通勤手当、徒歩分数、営業ルート、配送計画 |
| 実務書類での可否 | 原則NGな場面が多い | 一般的にこちらを使う |
実際にあった失敗例:営業所から取引先までの移動距離を「距離を測定」で算出(3.2km)して交通費精算を出したところ、川の迂回が考慮されておらず実際の道路距離は4.8kmでした。市街地や河川周辺では直線距離と道路距離で1.3〜1.5倍以上の開きが出ることがあります。

【スマホ版】Googleマップで距離を測定する手順(iPhone/Android共通)
スマートフォンのGoogleマップアプリ(iPhone・Android対応)では、地図上の操作だけで手軽に直線距離を計測できます。
1地点目から2地点目への直線距離を測る手順
- Googleマップアプリを開き、起点にしたい場所を1秒ほど長押しして赤いピンを立てる
- 画面下部に表示された住所や地点名のバーをタップして詳細画面を開く
- メニュー一覧から「距離を測定」を選択する
- 画面中央に表示される丸い照準に対し、地図側を指でドラッグして2地点目を合わせる
- 画面下に「合計距離」がリアルタイムで表示される
照準ではなく地図本体を動かす操作がポイントです。
複数地点を経由して合計距離を測定する方法
- 2地点目に照準を合わせたら、画面右下の「+(地点を追加)」をタップする
- そのまま地図をスライドさせて3地点目へ照準を動かし、再度「+」を押す
- この操作を繰り返すことで、曲がりくねったルートや外周の合計距離が加算される
- 地点を打ち間違えた場合は画面右上のメニューから「最後の地点を元に戻す」を選ぶ
公園内の遊歩道やランニングコースなど、ルート検索が反応しにくい場所では、道なりに細かく「+」で地点を追加していくと実際の走行距離に近い数値を把握できます。
【パソコン版】Googleマップで距離測定する手順(右クリック操作)
パソコンのブラウザ版Googleマップは、マウスの右クリックを使った直感的な操作が可能です。オフィスでの資料作成や事前リサーチに適しています。
右クリックから始めるPCでの距離測定
- WebブラウザでGoogleマップを開く
- 起点に設定したい位置で右クリックする
- コンテキストメニューから「距離を測定」をクリックする
- 2地点目を左クリックすると点線で結ばれ、画面下部に距離が表示される
- さらに連続でクリックすると合計距離が計算され、起点に戻して囲むと敷地の面積も算出される
地点の追加・ドラッグ修正と測定解除のやり方
- 位置の微調整:設置したポイントはドラッグで自由に移動可能。線の中央をドラッグすると新しい経由点ができる
- 特定ポイントの削除:消したい点の上で1回クリックする
- 測定の終了:画面下のパネルにある「×」ボタンを押すか、地図上を右クリックして「測定を消去」を選ぶ
- 単位の変更:画面下のパネル内でメートル(km)とマイルの表示切り替えができる
右クリックメニューが表示されない場合、ストリートビュー画面が開いているか、ブラウザの拡張機能(広告ブロック等)が干渉しているケースが考えられます。
地図上で方向や方角を確認したい場合は、Googleマップで方角・進行方向を確認する方法も参考にしてください。

実務での注意点!通勤手当・不動産徒歩計算での距離の誤用
通勤手当の支給基準や不動産物件の表記において、直線距離を用いることは原則認められていません。公的機関や業界ルールに則った計算方法を理解しておく必要があります。
通勤手当申請で「直線距離」を使うと過不足になるリスク(国税庁基準)
国税庁の案内(タックスアンサー No.2585「マイカー・自転車通勤者の通勤手当」)によると、非課税限度額の判定基準は「通勤経路に沿った道路の長さ(片道の通勤距離)」と定められています。直線距離ではなく、実際の移動経路に基づく道路距離で判定しなければなりません。
- 直線距離で1.9kmと判定されて非課税枠外(全額課税)となっても、道路距離で2.2kmあれば非課税限度額(月額4,200円の区分等)が適用されるケースがあります
- 企業ごとに「最も経済的かつ合理的な経路」などの社内規定が定められているため確認が必要です
- 社内申請時には、距離と経路が明確に写ったルート検索画面のスクリーンショットを添付するとスムーズです
申請トラブルの例:自宅から会社までの直線距離(9.6km)で申請していたところ、経理の確認で道路距離が11.2kmと判明し、支給区分と税額の再計算が発生しました。令和8年4月以降の長距離通勤者向け非課税限度額の改正など、最新の変更点については国税庁公式サイトで随時確認を行ってください。
不動産「徒歩1分=80m」ルールとGoogleマップ徒歩ルートの違い
不動産公正取引協議会連合会が定める「不動産の表示に関する公正競争規約」の基準によると、不動産の徒歩所要時間は道路距離80mにつき1分で計算され、端数は切り上げ処理が行われます。2022年9月の規約改正により、測定の起点は敷地の端ではなく「建物の出入口(エントランス等)」と規定されました。
| 比較項目 | 不動産広告の徒歩分数 | Googleマップ徒歩ルート |
|---|---|---|
| 計算速度 | 分速80m(道路距離80m=1分) | 徒歩の平均速度(信号・地形も考慮) |
| 測定の起点 | 建物の出入口(エントランス) | 指定された住所ピンの位置 |
| 端数の扱い | 10mでも1分として切り上げ | 端数の厳密な切り上げ規定なし |
| 信号・坂道 | 考慮しない | 一部ルート条件に反映 |
物件広告の「徒歩8分」とGoogleマップ上の計算結果に数分のズレが生じるのは、こうした計算ロジックの違いが原因です。
新居探し・引越しを検討中の方へ
通勤・通学経路の確認や物件選びを行う際は、地図上の距離計測だけでなく、実際の住環境や費用面の比較も重要です。条件に合う住まいを効率よく探したい場合は、周辺環境の情報も得られる不動産一括資料請求サービスの活用が適しています。あわせて、移動費用を抑えるために引越し一括見積もりサービスで複数の業者を比較しておくと、新生活の準備がスムーズに進みます。
Googleマップ距離測定の精度と高低差・標高の仕様
Googleマップの距離測定機能を利用するにあたり、標高変化の扱いや測量精度の特性を把握しておく必要があります。
高低差(坂道や階段)は距離に反映されない公式仕様
Google Maps Help(地点間の距離を測定する)の技術仕様において、距離測定機能は平面上の2次元データを対象としており、標高差や傾斜(坂道・階段)による斜面距離は加算されない仕組みになっています。
- 水平距離500m・高低差100mの急な坂道の場合、実際の移動距離(斜面長)は約510mとなりますが、画面上の表示は500mとなります
- 山間部のハイキングコースや階段が多いエリアでは、実走距離より短く表示される傾向があります
- 起伏の少ない平野部の市街地であれば、高低差による誤差はほとんど生じません
国土地理院の測地線距離との違い
Googleマップの直線距離は、地球を楕円体として扱うWGS84座標系に基づく大圏距離(測地線距離)で算出されています。一方で、日本の国土交通省・国土地理院が提示する公的測量では、日本測地系2011(JGD2011)に基づいた専用の計算式が用いられます。
普段の移動目安や概算把握であればGoogleマップで十分対応できますが、土地の境界確定や法的な申請書類に記載する数値が必要な場合は、国土地理院の測量計算サービスや土地家屋調査士による正確な測量データを使用してください。
Googleマップで距離測定ができない時の原因と対処法
「距離を測定」の選択肢が表示されない場合や、測定線が描画されない場合は、アプリの状態やブラウザ設定に要因があると考えられます。
アプリのバージョン・キャッシュ問題
- App StoreまたはGoogle PlayでGoogleマップアプリを最新バージョンに更新する
- Android端末の場合:「設定」>「アプリ」>「マップ」>「ストレージ」からキャッシュを消去する
- iOS端末の場合:アプリをタスクキルして再起動し、解消しない場合は再インストールを試す
- アプリが「ライトモード」や通信節約モードに設定されている場合は通常表示に戻す
位置情報設定やブラウザの不具合
- PCの場合はブラウザを最新状態にし、シークレットウィンドウで拡張機能の影響を確認する
- ストリートビューや航空写真の全画面表示中は、通常の右クリックメニューが出ない仕様になっています
- スマホでピンが立てられない時は、画面のタップ時間を少し長め(約1秒)に意識する
- 地下街や電波が不安定な場所では地図データの読み込みが止まり、測定線が正しく描画されないことがあります
ルート検索時に経由地が上手く設定できない場合は、Googleマップで経由地が追加できない場合の対処法をご確認ください。日々の移動ルートや行動履歴を記録・保存したい方は、Googleマップタイムラインの設定と移動履歴活用法が役立ちます。
Googleマップの距離測定に関するよくある質問(FAQ)
Q. 直線距離と実際の道路距離の違いは?
直線距離は建物や地形を考慮せず2地点を最短で結んだ長さです。道路距離は実際の道路網に沿って移動した長さとなります。通勤手当の精算や移動時間の計算には道路距離(ルート検索機能)を使用します。
Q. 距離測定は高低差(坂道や山)も考慮されますか?
Google公式の仕様上、高低差は計算に含まれません。すべて水平面上の距離として算出されるため、傾斜のある道路では実際の歩行距離より短く表示されます。
Q. スマホで複数地点の合計距離を測るには?
起点で長押しして「距離を測定」を選んだ後、地図を動かして右下の「+(地点を追加)」をタップします。この操作を重ねることで、折れ線の合計距離が積算されます。
Q. 通勤手当の計算に「距離を測定」を使ってもいい?
推奨されません。国税庁の基準では通勤経路に沿った道路距離が適用されるため、直線距離を用いると支給額に差が生じる可能性があります。ルート検索の距離を基準にし、社内規定を確認してください。
Q. 面積も測れますか?
パソコン版Googleマップにて、複数地点をクリックして指定し、最後に最初のポイントをクリックして囲むと、選択範囲の合計面積が表示されます。
まとめ:手順は簡単、使い分けが本番
- スマホ操作:長押し→「距離を測定」、PC操作:右クリック→「距離を測定」
- 「距離を測定」で算出されるのは直線距離(高低差は考慮外)
- 通勤手当や不動産の表示は道路距離が基準(国税庁・不動産公正取引協議会)
- 公的基準や支給区分は変更される場合があるため、申請時は公式情報の確認が必要
本記事は編集部が国税庁、不動産公正取引協議会連合会、国土地理院、Google公式ヘルプの公開情報をもとに作成・検証したものです。税務や労務に関する個別的な判断は勤務先の担当部署や所轄税務署、不動産取引については専門事業者へご確認ください。
📚 参考・出典(編集部が確認した一次ソース)
- 国税庁「No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当」 (nta.go.jp)
- 国土地理院「地理院地図ヘルプ」 (maps.gsi.go.jp)
- 国土地理院「測量計算サイト」 (vldb.gsi.go.jp)
- 首都圏不動産公正取引協議会「徒歩所要時間について」 (sfkoutori.or.jp)
- Google Maps Help「地点間の距離を測定する」 (support.google.com)
※本記事の作成にあたり、上記の公開情報・一次ソースを確認しています。


